【ゲートウェイパンディット】ラリー・ジョンソン著 2023年7月4日 7:00 am
https://www.thegatewaypundit.com/2023/07/what-will-nato-do-about-ukraine/
ヴィリニュスでのNATO首脳会議まで1週間となったが、ウクライナ情勢は日を追うごとに悪化している。
事態が深刻であることを示す一つの指標は、ロシアがスミにあるウクライナ情報局（SBU）本部への攻撃を成功させたことを、いつもは元気なヴォロディミル・ゼレンスキーが今日確認したことだ。
これまでゼレンスキーは、ウクライナの防空システムがロシアのミサイルや無人機をすべて撃退したと主張してきた。
今日は違う。現実が入り込み、SBU幹部の死傷者を確認しているという事実は、彼が不確かな未来を心配していることを強く示している。
戦争の現実に対する態度の変化を示しているのはゼレンスキーだけではない。
外交問題評議会の前会長であるリチャード・ハースは最近、NYタイムズ紙の記者に「本当の脅威は誰なのか」と語った。かつてポゴが言ったように、「私は敵に会った」
外交問題評議会の会長として、リチャード・ハース博士は行く先々で同じ質問をされてきた。
夜眠れないのはなぜか？ 長年にわたり、選択肢には事欠かなかった。
ロシア、中国、イラン、北朝鮮、気候変動、国際テロリズム、食糧不安、コビッド19の大流行などである。
しかし、国際問題に焦点を当てたアメリカで最も名高い民間組織を20年間運営した後、退任するにあたり、ハース博士は不穏な結論に達した。
今、世界の安全保障にとって最も深刻な危機は何か？彼の睡眠を奪う脅威？米国そのものである。
NATOはもはや統一されていない。
何人かのヨーロッパの指導者たちは、ロシアとの関係なくしてヨーロッパの繁栄はあり得ないと静かに指摘している。
つまり、モスクワを孤立させ、突き放すことは、もはや実行可能な戦略ではないと見られているのだ。
ラトビアは取るに足らない軍事大国ではあるが、ビザ発給政策の変更を発表した。
ラトビアの大使館と領事館は、7月4日から特定のカテゴリーのロシア人に対するビザ発給申請の受付を再開する。
これはデルフィポータルによって報告された。
ラトビア国民の親族およびラトビアの非国民（配偶者、両親、祖父母、子供、孫、扶養家族）はビザを申請できる。
例外として、EU諸国、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスの国民の親族にも適用される。
では、NATOはどうするのか？ 米国と英国は、ロシアに軍事的圧力をかけようとする姿勢を崩しておらず、ウクライナにATACMミサイル、F-16、クラスター弾を提供する意向を確認する可能性が高い。
もしこれらの措置が実行されれば、ロシアはウクライナの意思決定センターへの攻撃を強化する可能性が高く、それはNATOの将校が勤務する主要な軍事司令部を攻撃することを意味する。
NATO首脳会議では、NATOが最後のウクライナ人まで戦うことを再誓約する強力な共同声明が発表される可能性は低いと思う。
一部の加盟国は確かにそのような結果を求めるだろうが、他の加盟国はそのような方針への熱意が薄れていることを示している。
これから来週7月4日（火曜日）までの間に、ウクライナはサミットで祝われるような広報上の勝利を期待して、必死の攻撃を仕掛けてくると私は予想している。
しかし、ロシアは守勢に回っているわけではない。
接触線に沿ってウクライナ軍が増強されるのを注意深く監視し、戦闘空から届くロケット弾、ミサイル、爆弾でこれらの集結地点を攻撃している。
ウクライナには持続的な攻撃を仕掛けるだけの人員も装備も航空戦力も不足しており、攻撃で被った損害を有能な兵士ですぐに補うことはできない。
これは特に上級指揮官レベルで当てはまる。
ウクライナの大佐や大将の減少により、ウクライナ参謀本部は経験の浅い将校を、実行する資格のない指揮官として登用せざるを得なくなっている。
世界はウクライナ軍の死のスパイラルを目撃している。
あとは、NATOがこの現実を認める準備ができているかどうかだ。
