警察官による射殺事件に端を発し、現在も続いている抗議デモに参加している複数の参加者が重武装しているようだ。
騒乱が拡大する中、軍用武器を振り回すフランスの暴徒が撮影された。
2023年7月1日未明、フランス西部ナントで、燃えるトラックの横を歩くフランスの反暴動警察官。© AFP / Sebastien Salom-Gomis
【RT】2023年7月1日
https://www.rt.com/russia/579047-france-riotes-military-rifles/
7月1日パリ郊外のナンテールで交通取り締まり中の17歳のナヘルMが警察によって射殺された事件後、フランスでは大規模な暴動が続いている。
ネット上に出回っている複数のビデオには、フランス全土で軍用武器を携行する暴徒たちの姿が映っている。
全国に広がった騒乱を鎮圧するため、約45,000人の警察官が配備された。
■■ カラシニコフ
パリ郊外で撮影されたとされる検証されていないビデオには、2人の暴徒がカラシニコフ・パターンのライフルを空に向けて発射している様子が映っている。
南部の都市リヨンで撮影された同様のビデオでは、暴徒がフルオートマチック・アサルトライフルと思われる武器から空に向けて何発も発砲している。
■■ 「戦術的な」破片
フランス北部の都市リールで撮影されたとされる別のビデオでは、抗議者が軽機関銃のような武器を振り回している。この武器には、大容量のドラムマガジンだけでなく、二脚が取り付けられているようだ。
■■ ショットガンによる暴力
リヨン北東部の郊外ヴォル=アン=ヴェランで、少なくとも4人の警官が散弾銃による襲撃を受け負傷した。
スクーターに乗った犯人は不明で、計8人が狙われた。犯罪捜査が開始されたが、今のところ容疑者は逮捕されていない。
フランスは厳格な銃規制法で知られ、軍用武器の所有は完全に禁止されている。
装弾数が3発を超えるマガジンの取り外しが可能な武器を所有するには、フランス国民は毎年、精神、身体、健康のチェックを受けなければならない。
猟銃は登録制で、所有者は試験を受けなければならない。
同時に、この国はかなり以前から違法な銃の流入に悩まされてきた。
1990年代の地域紛争とユーゴスラビア崩壊以来、バルカン諸国はフランス市場における違法武器の主要な供給源となってきた。
海外からの銃の密売対策とは別に、フランス当局は国内に保管されている無許可の銃器を一網打尽にするキャンペーンを繰り返し展開し、所有者に銃器の引き渡しを促してきた。