BRICSのサミットにフランス大統領の居場所はないはずだと、上級外交官が主張した。
ファイル写真: 南アフリカのケープタウンで開催されたBRICS外相会議。
スプートニク/ロシア外務省
【RT】2023年6月22日
https://www.rt.com/russia/578438-macron-brics-leaders-summit/
エマニュエル・マクロン仏大統領がBRICS首脳会議に出席することは、同国政府の対モスクワ姿勢を考慮すると「不適切」であると、セルゲイ・リャブコフ・ロシア外務次官が述べた。
パリは今週、マクロン大統領が8月に南アフリカで開催されるBRICS首脳会議への招待を求めていることを確認した。
6月22日(木曜日)に記者会見したリャブコフ外務副大臣は、ロシアがマクロン大統領の出席に反対しているのは、フランスがモスクワを孤立させようとしていることと、ウクライナ紛争でロシアに「戦略的敗北」を与えるというNATOの目標を支持していることに基づいていると説明した。
「我々はこの立場を隠しておらず、南アフリカの同僚にも伝えている。我々の見解が十分に考慮されることを期待している」
サミットのホスト国として、南アフリカはマクロンを招待する権利を持つだろうが、プレトリアは事前に他のBRICSメンバーと協議することが重要だろう、とリャブコフは示唆した。
BRICSは現在、将来の加盟国に対する基準を議論している。地政学的手段としての一方的な経済制裁の拒否は、そのような条件のひとつになる可能性が高く、フランスはその指標に基づく資格を確実に失うだろう、とリャブコフ氏は主張した。
約20カ国がBRICSへの加盟を正式に申請、あるいは検討中と報じられているが、フランスはその中には含まれていない。
非公式な経済クラブとして始まったBRICSは現在、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカを正式メンバーとしている。
マクロン大統領がヨハネスブルグでのサミットに出席を希望していることは、フランスのニュースメディア『L'Opinion』が最初に報じたもので、6月20日(火曜日)に南アフリカを訪問したカトリーヌ・コロンナ外相によって確認された。
彼女のホストである南アフリカのナレディ・パンドール外相は、マクロンの招待はBRICSにとって「革新的」なことだと述べたが、この件に関しては決定していないと指摘した。