マクロン大統領をヒトラーになぞらえたポスターが調査される

大統領を侮辱した犯人は処罰されるとフランス政府当局が発表

フランス・アヴィニョンにあるエマニュエル・マクロン大統領を批判する壁画(2023年4月3日撮影)。© Clement Mahoudeau / AFP=時事

 

【RT】2023年5月21日

https://www.rt.com/news/576648-france-poster-macron-hitler/



フランスの都市アヴィニョンの当局は、エマニュエル・マクロン大統領をアドルフ・ヒトラーになぞらえたポスターが街中に出現したことから、調査を開始したと、同市の検事フローレンス・ガルティエの事務所を引用してAFPが報じた。

 

 

関係者によると、違反者は「反乱への挑発」で2カ月の禁固刑と7500ユーロ(約8110円)の罰金、大統領を侮辱したとして1万2000ユーロの罰金に処される予定だ。

 

 

広告板に貼り付けられた約30枚の反マクロンポスターが5月18日(木曜日)に発見された。

 

それらは、白髪のフランス大統領を示し、顔には小さな黒い口ひげのような49.3という数字が描かれていた。

 

これはフランス憲法49.3条にちなんだもので、政府は3月、議会(国民議会)の支持を得ずに物議を醸す年金改革を強行するために、この条文を発動した。

 

 

フランスのメディアによると、ポスターには、「無法や腐敗した」国家に対する市民的不服従の「神聖な義務」についてのマハトマ・ガンジーの引用が含まれていたそうだ。

 


このポスターは、先月アヴィニョンの駐車場に地元のグラフィティ・アーティストによって描かれた壁画を再現したものだ。

 

壁画は地元当局の要請ですぐに破壊された。

 

定年を62歳から64歳に段階的に引き上げるというマクロンの年金改革は、パリやその他の都市で抗議活動を引き起こし、その一部は暴動や警察との衝突に発展している。

 

49条3項の使用は、野党から強い批判を受けた。

 

 

2021年には、コビッド19条規制に抗議してマクロンヒトラーに見立てた看板屋が1万ユーロの罰金を科された。