(AP Photo/John Locher, File)
【PJMedia】キャサリン・サルガド 2023年5月20日午前9時24分配信
https://pjmedia.com/news-and-politics/catherinesalgado/2023/05/20/61-of-americans-say-ai-threatens-humanity-as-enthusiasts-push-ahead-n1696803
アメリカ人のほぼ3分の2が、人工知能(AI)は人類の未来を脅かすと答えている。
一方、グーグルやマイクロソフトといったハイテク企業の熱狂的なファンは、AIを急ピッチで進めることができないでいる。
この先どうなるか予想したい人は、地元の図書館のSF/ディストピアコーナーを覗いてみてほしい。
新しく発表されたロイター/イプソスの世論調査によると、アメリカ人の61%が、AIが人類の文明の未来を脅かすと心配していることがわかった。
その意見に反対しているのは22%だけで、17%はわからないと答えている。
アメリカ人の3分の2以上が、AIの悪影響を懸念している。
ハイテクが政府やビッグテック企業によっていかに武器化されうるかについて、アメリカ人の意識が高まる中、その不安は当然といえるだろう。
2020年のトランプ投票者では、AIのリスクに対する懸念は70%とさらに高い。
バイデン有権者の6割は、AIが脅威であることに同意した。
一方、福音派の32%がAIの脅威という評価に「強く同意」しているのに対し、他のキリスト教徒は24%である。
OpenAIのChatGPTが人気を急上昇させ、ビッグテック企業が新しいAIプロジェクトで互いに出し抜こうと躍起になる中、常識的なアメリカ人はそれなりに心配している。
結局のところ、大量虐殺を行う中国共産党(CCP)は、独裁的な監視国家と社会的信用システムを促進するために、すでにAIを使用している。
他の政府も同じ考えを持つかもしれないと考えるのは、それほどおかしなことではない。
マイク・ギャラガー議員(ウィスコンシン州選出)はすでに、中国共産党が全体主義を輸出するためにAIを使うかもしれないと警告している。
米国政府はビッグテックと結託して、オンラインでの自由な言論を抑圧した。危険な前例だ。
Google Xを設立したスタンフォード大学のコンピューターサイエンス教授、セバスチャン・スランは、ロイターに対し、AIは人類を傷つけるのではなく、助けるものだと主張しようとした。
「AIは人々の生活の質を上げ、人々がより有能に、より効率的になるのを助けるだろう」。
それは、すでに悪い経済の中で、AIがすぐに人間の仕事を奪う可能性が高いという事実や、より早い検閲や監視に使われる可能性があるという事実などの問題には対処していない。
警察、FBI、その他何千もの政府機関が、AIがインターネットからかき集めた何十億もの写真から構築した顔認識データベースを使用していることが判明した。
何が問題なのか?
残念ながら、AIの軍拡競争は始まっている。
マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、医療記録や検索エンジンにAIを適用する中で、AIは人間の「再調整」を助けることができると熱く語っている。
グーグルの社員は、同社の狂ったようなAIラッシュがすでに倫理的な過ちを引き起こしていると宣言している。
ツイッター、テスラ、ニューラリンクのオーナーであるイーロン・マスクは、新しいAIスタートアップを計画していると報じられながらも、AI開発の一時停止を呼びかけた。
そして、OpenAIは記録的なペースで成長している。
アメリカ人がAIを心配するのは当然だ。
問題は、解決策は何かということだ。
AIがディストピア的な未来を作るのを防ぐ方法はあるのだろうか?