米国、ウクライナに核攻撃時の攻撃者を特定できる放射線センサーを設置

作戦の目的は、ロシアの責任の所在の不確実性を最小化することにある

 

【WNDニュースサービス】2023年4月29日16時48分掲載

BY:ミカエラ・バロウ

https://www.wnd.com/2023/04/u-s-places-radiation-sensors-ukraine-can-identify-attacker-nuclear-strike/
デイリー・コーラー・ニュース・ファウンデーション

 

 

ニューヨーク・タイムズ紙によると、米国は核セキュリティ特別チームを配備し、ウクライナを攻撃する核兵器の出所を特定できる放射線検出器をウクライナに設置した。

 

 

この作戦の目的は、ウラジーミル・プーチン大統領がウクライナへの核攻撃を命じた場合、ロシアの責任に関する不確実性を最小限に抑えることにあるとニューヨークタイムス(NYT)紙は4月28日(金曜日)に報じている。

 

 

専門家や政府関係者は、プーチンウクライナに戦術放射性兵器を発射するという脅しを実行する可能性があると警告しているが、米国がセンシング機器を提供し、国内でデータ監視を続けることは、核攻撃に対するワシントンの準備の最初の兆候であるらしい。

 

 

エネルギー省国家核安全保障局(NNSA)の一部門である原子力緊急支援チームは、「あらゆる核爆発の規模、場所、影響を特徴付ける」能力を持つセンサーの「地域全体」への配備を支援している、と同局の広報担当者はNYTに語っている。

 

このセンサーは、モスクワが「ウクライナ核兵器を無差別に使用する機会を奪う」ものであると、広報担当者は付け加えた。

 

プーチンは、他に選択肢がなければウクライナ核兵器を使用すると何度も約束しており、3月には、ウクライナ北部の国境の一部を共有するロシアと友好的な国、ベラルーシに戦術核弾頭を設置する計画を発表した。

 

ホワイトハウスは、プーチンウクライナへの攻撃を計画している兆候はないとし、この動きを恐怖を煽る戦術であるとごまかした。

 

しかし、ウクライナでの核爆発の起源を特定するのは簡単ではないかもしれないとNYTは報じている。

 

例えば、攻撃者はトラックや戦車など、飛行経路が明らかでない乗り物に核爆弾を搭載する可能性があり、爆弾の起源を間違いなく証明する作業はほぼ不可能である。

 

専門家は、ワシントンの核兵器攻撃の準備を公開することで、ロシアが偽旗作戦を行い、科学捜査でウクライナ起源とわかるように爆弾を爆発させることが難しくなり、攻撃を抑止できると同誌に語っている。

 

10月、モスクワはキエフがダーティーボム(放射性物質を混ぜた通常兵器)の爆発を計画していると主張したとロイター通信は報じた。

 

NYTによれば、ワシントンは、ロシアが偽の脅威を作り出すことで、戦争をエスカレートさせる口実を提供することを望んでいると述べたという。

 

NYTによると、核爆発の原因となる科学の多くは、まだ隠蔽されている。

 

「もしウクライナ原子力緊急事態が発生した場合、原子炉からの放射線放出であれ、核兵器の爆発であれ、科学的分析はウクライナや地域の米国政府当局や意思決定センターに迅速に提供され、国民の健康と安全を守るために技術的情報に基づいた実行可能な決定を下すだろう」と、同機関はNYTに語っている。

 

NNSAは、デイリー・コーラー・ニュース・ファウンデーションのコメント要請に直ちに応じなかった。