mRNAワクチンパッチを開発する

Push to develop mRNA vaccine patches

mRNAワクチンの開発を推し進めるパッチソース。Unsplash

 

【Insider Paper】AFPJ2023年1月17日 12時26分

https://insiderpaper.com/push-to-develop-mrna-vaccine-patches/

 



世界的な疫病対策革新ファンドは1月17日(火曜日)、ワクチンメーカーと協力して、コビッドに対して使いやすいmRNA技術を使ったパッチを作ると発表した。

 

 

疫病対策イノベーション連合(CEPI)は、mRNAワクチン用パッチの開発を進めるために、バイオテクノロジー企業Vaxxasに最大430万ドルを提供すると発表した。

 

メッセンジャー・リボ核酸(mRNA)ワクチン ―ファイザー・バイオンテック社やモデルナ・コビッド社のジャブなど―、は、パンデミックの際に最も多く使用されたワクチンの1つである。

 

しかし、mRNAワクチンは、使用前に超低温での保管が必要という欠点がある。

 

ファイザーのワクチン接種は、摂氏マイナス60度からマイナス90度(華氏マイナス76度からマイナス130度)で保管する必要がある。

 

ヴァクサス社のワクチン送達プラットフォームは、冷凍保存の必要性をなくし、流通を容易にし、無駄を省いて正確かつ安全に投与できるため、mRNAワクチンへのアクセスを改善することができると、CEPIは述べている。

 

このファンドの投資は、「安定性、安全性、免疫原性を評価し、熱安定性乾燥製剤のmRNAワクチンの迅速反応技術としての可能性を評価する」パッチの実験室試験に充てられると、CEPIは声明で述べている。

 

 

高密度マイクロアレイパッチ(HD-MAP)は、小さなパッチに取り付けられた数千の微細な点から構成されている。

 

 

各ポイントには、乾燥させた形で微量のワクチンが含まれている。

皮膚に貼ると、パッチは皮膚表面のすぐ下にある免疫細胞にワクチンを送り込む。

 

乾燥したワクチンは、液体ワクチンよりも高温で安定であることに加え、パッチは注射針やシリンジで注入するワクチンよりも投与が簡単だ。

 

「最終的には、HD-MAPパッチは人々の家庭、職場、学校に直接郵送されるかもしれません」とCEPIは述べている。

 

CEPIのCEOであるリチャード・ハチェット氏は、mRNAワクチン技術の進歩は世界のCovid-19への対応に不可欠であり、これをパッチに適用することでアクセスを改善することができると述べている。

 

彼は、「発生状況、特に到達困難な地域において、ワクチンを迅速に供給するためのプラットフォームとして特に有望である」と述べた。

 

 

■■ 次世代Covidワクチン

 


CEPIは、Gaviワクチンアライアンスおよび世界保健機関とともに、ドナー資金によるCovid-19ワクチンをより貧しい国々に展開するCovaxの取り組みを共同主導した。

 

CEPIは、WHOの承認印が押された9種類のCovid-19ワクチンのうちの1つであるノヴァヴァックスに早くから投資している。

 

WHOによれば、これまでに131億回以上のCovid-19ワクチンが投与されている。

 

次世代Covid-19ワクチンの開発競争は、より長期の予防効果、優勢な変異体に対する特異性、あるいはワクチン接種以外の別の投与方法などの可能性を秘めたものが求められているのだ。

 

 

WHOは、臨床開発段階にある176種類のCovid-19ワクチンと、研究所で研究中の199種類のワクチンについて認識している。

 

臨床段階にあるもののうち、159種が注射、5種が経口で、残りの12種についてはデータがない。

 

WHOは過去に、吸入可能な経鼻ワクチンへの期待を語っている。