国際エネルギー機関 2023年に原油価格が劇的に上昇する可能性がある

オイルタンカー。写真提供:Shaah Shahidh

 

【フリーウエストメディア】2022年12月16日

https://freewestmedia.com/2022/12/16/international-energy-agency-oil-price-could-rise-dramatically-in-2023-2/

 

欧州勢にとって、次の膝撃ちは目前である。

 

次のレベルの対ロシア制裁のおかげで、2023年の第1四半期にロシアのガスの生産量が大量に崩壊する可能性がある。

 

そして、証券取引所での原油価格が劇的に上昇する可能性がある。そんな危惧が、国際エネルギー機関(IEA)にも表れている。

 

IEAは今年から来年にかけての世界の石油需要の見通しも引き上げており、これも原油価格を押し上げることになる。

 

2023年については、日量170万バレルに上方修正した。

その後、世界の原油消費量は日量平均1億160万バレルになるはずだ。

 

2022年12月5日から、ロシアの原油EU向けタンカーによる搬入禁止措置が実施されている。

 

2023年2月5日からは、すべての石油製品も全般的に影響を受けることになる。

 

第三国からの混合油も、ロシア産原油を含む場合は輸入禁止の対象となる。

この禁輸措置により、ロシアの欧州向け石油輸出の約3分の2が影響を受けると言われている。

 

2月5日からは、G7諸国、EU、オーストラリアが決定した価格上限の影響を石油製品にも受ける。

 

原油1バレルに対して60ドルしか支払ってはいけないのだ。

 

しかし、今回の予想では、この措置で原油価格が下がるかどうかは疑問である。

今回も、そのツケを払うのは主に消費者である。