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【Insider Paper】AFPO2022年10月24日
https://insiderpaper.com/what-is-a-dirty-bomb/
モスクワは、ウクライナがロシア軍に配備する目的で「ダーティボム(汚い爆弾)」を製造していると主張している。
しかし、ダーティーボムとは何か、そして何を達成できるのか?
ダーティーボムの最も基本的なものは、通常の爆弾に放射性物質、生物学的物質、化学物質を混入し、爆発で拡散させるものである。
放射性物質を使用すると、放射性物質拡散装置(RDD)の一種となり、この用語はしばしば「汚い爆弾」と同じ意味で使われます。
ダーティーボムはこれまで誰も爆発させたことはありませんが、過激派が作ろうとしたのではないかという疑惑がある。
ダーティーボムは、核分裂や核融合反応によって広範囲に破壊をもたらす原子爆弾や水素爆弾のような核爆弾に比べて、破壊力がはるかに小さい。
核爆弾の製造には、ほとんどの国にとって手の届かないウラン濃縮能力が必要である。
ダーティーボムは、核爆弾よりも製造が簡単で、破壊力も弱い。
その効果は、直接的な放射線や汚染物質の吸入・摂取によって、特定の地域とそこに住む人々を汚染する。
その主な目的は、大量殺戮(さつりく)よりもむしろ、住民にパニックを起こさせることである可能性が高い。
独立機関である米国原子力規制委員会は、ダーティーボムの背景について、「ダーティーボムは大量破壊兵器ではなく、汚染と不安が主目的の『大量破壊兵器』である」と述べている。
つまり、爆発地点のすぐ近くにいる人だけが、すぐに重篤な病気を引き起こすようなレベルの放射線を浴びることになる。
より広い範囲では、汚染された粉塵、食物、水から健康被害が生じる。
爆弾でこのような効果を得るために必要な少量の放射性物質は、病院、研究機関、工業用地、軍事施設などに存在する。
ダーティボムはこれまで爆発したことはありませんが、2016年3月にブリュッセルで起きた2件のテロ事件の犯人は、ダーティボムの製造を計画していたと考えられている。