ソーラーパネルは農業よりも収益性が高いと、業界関係者の話を新聞が引用している。
© Getty Images / Mike Harrington
【RT】2022年10月23日
https://www.rt.com/business/565184-british-farmers-eye-crops-replacement/
英国の地主たちは、リズ・トラス氏が今週退任した後、誰が政権を取るにせよ、農地での太陽光発電所を禁止するという退任した首相の計画を破棄するよう求めていると、10月22日(土曜日)にガーディアン紙は報じた。
ある土地所有者協会は、生産性の低い土地にソーラーパネルを設置することで、不作の年の食糧生産を補助し、農場と地元に安い電力を提供することができると新聞に語った。
10月20日(木曜日)に辞任したトラス環境相は、食料安全保障を理由に、生産性の低い農地を「最善かつ最も価値のある農地」に再分類し、イングランドのほとんどの農地でソーラーパネルを禁止する計画だと報じられている。
農業ニュースサイト、ファーミングUKによると、この計画に地主たちは「狼狽し、驚いている」という。
「私たちにとって、農地は安定した収入源です。我々は農業よりもソーラーパネルで稼ぐ方が明らかに多い」とケント州の農家ハリー・ティーチャー氏の言葉を引用して、ガーディアン紙は伝えた。
英国の農業は、エネルギー危機で大きな打撃を受けている。
8月のファーマーズウィークリー誌によると、この秋にエネルギー契約の更新が必要な農家は、最大で400%のコストアップに直面しているという。
インサイダー誌によると、英国のある農場では、温室の暖房に必要な天然ガス代として年間1700万ドルの請求が来ているという。
9月、リズ・トラス政権は、農場や農村部の企業を含む英国の企業がガスや電気代を支払うのを支援する6ヶ月間の支援策を発表した。
しかし、農業組合は、この計画は必要な長期計画を立てる助けにはほとんどならないだろうと批判した。
ファーマーズウィークリー誌によると、農業部門は、農場が再生可能エネルギーで自家発電できるよう、政府が再生可能エネルギーへの投資を支援することを望んでいる。