英国の経済学者は、英国の非常識なグリーンエネルギー政策のおかげで、市民は今度の冬に不足に直面すると警告している。
【Natural News】2022年7月13日) by: JD・ヒューズ
英国の著名な経済学者でパーソナルファイナンスの専門家が、市民は今度の冬、3000ポンド、つまり1カ月あたり3500ドル以上を超える巨額の、「大変動」とさえ言えるエネルギー料金に直面するだろうと警鐘を鳴らしている。
Good Morning Britainに出演したMoney Saving Expertの創設者マルチン・ルイス氏は、英国人は「暗い冬」に直面しており、1000万人以上とは言わないまでも数百万人が本当の貧困に陥っていると述べた。
ルイスはさらに、これからの冬は個人の財政面において1970年代以降で最悪の事態になるとの見方を示した。
エネルギー価格の上限は少なくとも10月には3,000ポンドに上昇し、最も安価な契約がおよそ800ポンドだったわずか2年前の4倍近い金額になるとの見方を示した。
また、コベントリー・テレグラフ紙によると、この高額化はユニバーサル・クレジットを利用している人が受け取っている大量の収入になることを懸念しているとのことだ。
ルイスは、司会のケイト・ガラウェイとベン・シェパードとのインタビューの中で、エネルギーにそんなお金をかけるのは単に「手に負えない」だけだと述べた。
彼はこう言った。「私たちは非常に暗い冬に向かっています。今はそう感じない。太陽が輝いている。いい季節だ。エネルギー代のことは忘れがちだ。さて、5月以降、プライスキャップのベースとなる1年先の卸値は、以前より高くなっている。私が持っている最新の予測は、2週間前にコーンウォール・インサイトが発表したものだが、一般的な請求書の人の場合、上限価格は10月に2980ポンド、1月に3000ポンドに上がるということです」と続けた。
「しかし、それさえも、おそらくもう時代遅れだと思います。そして、ここ数週間の出来事から、10月に来る典型的な請求書は3,000ポンドを超えるのではないかと思います」とルイスはさらに指摘する。
「さて、その背景には、ほんの2年前、最も安い契約でも800ポンド程度だったことがあります。つまり、4倍近くになっているのです。そして、年間3,000ポンドは、公的年金受給者が受け取る金額や、ユニバーサル・クレジットを利用している人、独身者が受け取る金額のかなりの部分を占めているのです」と、付け加えた。
「だから、はっきり言っておこう。私たちが直面しているのは、大混乱に陥る可能性があります」と予測した。
「この冬、1000万人とは言わないまでも、数百万人が本当の意味での貧困に陥るという話です。その対策として、政府は警告に対処するのが遅すぎたのです」とルイスは言った。
これは、ヨーロッパ大陸がNATO加盟国でありながら、ロシアのエネルギーに依存しすぎることを許したことに起因する。
ロシアが2月にウクライナに侵攻した後、NATO諸国、EU、アメリカはすべてモスクワを制裁し、ロシアの石油から自らを切り離した。
過去10年以上を費やして、現代経済を動かすのに十分とは言えない「クリーンエネルギー」に「移行」した後、ヨーロッパ大陸はエネルギーの面で大きな空白に陥ったのである。
オーストリアのウィーンにあるウェブスター大学の経済学・政治学助教授、ラルフ・シェルハンマー氏によれば、敵国(ロシア、中国など)が化石燃料を倍増させる中、安価で豊富な、ほとんどクリーンな燃料から離れるという意味不明な「移行」を推し進めてきた左翼のグローバルエリートは、ある種の反乱を引き起こしたのだそうだ。
Newsweek誌に寄稿し、次のように指摘する。
エリートやその価値観に対する労働者階級の民衆の蜂起が進行中であり、それは世界中に広がっている。
ロブ・ヘンダーソンが「贅沢な信念」と呼ぶエリート層に対する中流階級と下層階級の抵抗が強まっている。
左翼エリート主義と、彼らが超高級な暮らしをしている間に地球の大多数の人々を奴隷にすることを目的とした狂気のグローバリズム政策の時代は、終焉を迎えつつあるのだ。