G7をあざ笑う中国


写真:BRICS 大阪で開催されたG20サミットでの非公式会合で撮影されたBRICSグループの現首脳たち(2019年6月28日撮影)© Wikipedia

 

【RT】2022年6月29日

https://www.rt.com/news/558031-china-g7-brics-tweet/

 


G7とNATOの首脳が注目される中、中国外交部の趙麗健報道官は6月27日、「国際社会」と呼ばれながらも、実際にはG7諸国の人口が世界の人口に占める割合は少ないと指摘する画像を掲載した。

 

 

G7のリーダーたちとBRICSのリーダーたちが描かれ、前者の人口は7億7700万人、BRICSは32億人であると指摘した。

 

今度から 「国際社会、という言葉を使うときは、その意味がわかるように......」。と趙は書いている。

 


週末にドイツで行われたサミットの後、G7首脳はマドリードに向かった。マドリードでは、米国主導のNATO同盟が新しい戦略コンセプト(同盟の使命と非加盟国に対する姿勢の概要を示す文書)を起草するための会合が開かれていた。

 

 

2010年以来の更新となるこの文書では、中国を「課題」として取り上げ、イェンス・ストルテンベルグNATO事務総長によれば、「同盟国がロシアを我々の安全保障に対する最も重要かつ直接的な脅威と考えていることを明確にする」ことになるという。

 

 

G7サミットの数日前、ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席、ブラジル、インド、南アフリカの首脳が、あまり報道されていないBRICS諸国のサミットで事実上会談を行った。

 

BRICSは、加盟国の名前の頭文字をとった略称で、世界のトップ10のうち4カ国が加盟し、地球上の人口の4割以上、GDPの3割以上を占める経済圏である。

 

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BRICSは軍事的・経済的な意味での正式な同盟ではないが、欧米のコンセンサスに反対することで一致団結することが多い。

 

 

例えば、3月の国連総会では、ブラジルを除くBRICS諸国は、米国やその同盟国とともにロシアのウクライナでの軍事行動を非難する票を投じなかったし、中国とインドはそれ以来、ロシアとの貿易関係を強化している。

 

 

また、中国やインドもロシアとの貿易関係を強化している。

 

先週、アルゼンチンとイランが加盟を申請し、イラン外務省はBRICSを「広い側面を持つ非常に創造的なメカニズム」と表現し、アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は、このプラットフォームが より良く、より公平な時代につながる将来のアジェンダを実行できると述べている。

 

 

先週6月29日(水曜日)のBRICS首脳会議でプーチンは、5つのメンバーからなるグループが「我々の国の通貨バスケットに基づく」新しい世界基軸通貨の設定に取り組んでいると発言した。