ロシア、5月中旬に東ウクライナの一部編入を計画。米政府高官は警告

    Russia Planning to Annex Parts of Eastern Ukraine in Mid-May: US Official

2022年4月12日、アムール州ブラゴヴェシェンスクの北約180kmにあるボストーチヌイ宇宙基地を訪れ、演説するロシアのウラジーミル・プーチン大統領。(Yevgeny Biyatov/Sputnik/AFP via Getty Images)

 

【NTD】BY: タベラ・ロバーツ 2022年5月3日

https://www.ntd.com/russia-planning-to-annex-parts-of-eastern-ukraine-in-mid-may-us-official_774313.html

 

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は今月末、ウクライナ東部の大部分を併合する予定だと、米政府高官が5月2日(月曜日)、「信憑性の高い」報道を引用して警告した。

 

欧州安全保障協力機構(OECD)のマイケル・カーペンター米国大使は記者会見で、米国はウクライナにおけるロシアの政治的意図、特に南部と東部に焦点を当てた意図に懸念を抱いていると述べた。

 

「私たちが今見ているのは、ロシア軍が再編成し、ウクライナの南と東に力を注いでいることだ。そして、ロシアの計画を見ると、それもまたウクライナの南と東に焦点を合わせている」と、カーペンターは述べた。

 

さらにカーペンターは、米当局が「ロシアの最初の計画には、ウクライナの民主的に選ばれた政府を強制降伏させる計画や、地方政府の組織を解散させる計画が含まれているという情報」を持っていると付け加えた。

そしてその計画には、我々の知る限り、ウクライナの新政府だけでなく、新憲法の計画も含まれていた。


■■ ロシア軍はウクライナの首都キエフを攻略することができず、先月撤退している。

 

同大使は、クレムリンが5月中旬に、ロシアが支援するドネツクとルハンスクの分離主義領で「偽の住民投票」を行い、「民主主義や選挙の正当性のうわべを取り繕う」可能性が高いと述べ、「クレムリンの手口そのままのものだ」と指摘した。


クレムリンがケルソン「人民共和国」を組織しようとしているとされるウクライナ南部のケルソンでも、同様の住民投票が行われる可能性があるという。

 

民主的に選ばれた指導者が排除された後、ロシアはそれらの地域にクレムリンの「傀儡と代理人」を設置する可能性が高いと同氏は述べた。

 

カーペンター氏は、この報道がどのようなものであったかの詳細は明らかにしなかったが、近い将来、プーチンがこのような動きを画策しないかどうか、政府関係者が非常に注意深く状況を監視しているという。

 

また、米国とその国際的な同盟国は、このような見せかけの住民投票を認めないだろうと指摘し、「捏造された票は正当とみなされないし、ウクライナの領土をさらに編入しようとする試みも認められない」と付け加えた。

 

■■ ロシアは、5月2日(月曜日)の疑惑について公式にコメントしていない。

 

プーチンは、2月24日に「特別軍事作戦」を開始する数日前に、分離主義者のドネツク州とルハンスク州をウクライナから独立させたと認めている。

 

プーチンの決定は、ドンバスの大部分を占めるこの2つの地域の指導者が、2月21日にそうするよう要請した後に下された。

 

しかし、これらの地域のロシアに支援された分離主義者は、プーチンが不正として広く非難されている投票でクリミア半島を併合したのとほぼ同時期に、ウクライナからの独立を宣言した2014年から、ウクライナ軍と戦っている。

 

カーペンターは5月2日(月曜日)、ナンシー・ペロシ下院議長がウクライナの首都を訪れ、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談したことについて、"米国がウクライナとともに立つという明確なメッセージ "を送ったと述べた。

クレムリンの横暴に立ち向かうウクライナの勇敢な人々を支援するという米国民の強い超党派のコミットメントを強調するものだ」と大使は述べた。