アメリカ最大の株式市場バブルはついに終焉か?

  Stock Market Bubble
【NOQ】by:マイケル・スナイダー 2022年5月2日

https://noqreport.com/2022/05/02/is-this-finally-the-end-for-americas-greatest-stock-market-bubble/

 

■■ 株式バブル

この12ヶ月間、経済に多くの問題があったにもかかわらず、多くのアメリカ人は、株価が頑強に高いままであったため、いずれすべてがうまくいくと信じ続けていた。

 

しかし、株価が暴落している今、私たちが直面している冷たく厳しい現実が、何百万人という人々に突きつけられているのである。何兆ドルという紙の資産がすでに消失し、多くの専門家が最悪の事態はまだ続くと警告している。

 

私はいつも読者に、株式市場で儲けるには時期を逃すしかないと警告してきたが、残念ながら、時期を逃した投資家が大勢いる。

 

4月29日(金曜日)、私たちが目撃した金融の大混乱は、非常に印象的だった...。

 

ハイテク企業の多いナスダック総合株価指数は、アマゾンの決算後の急落が重しとなり、4.2%近く下落し12,334.64となった。S&P500は3.6%減の4,131.93となった。ダウ平均は939.18ポイント、2.8%近く下落し、32,977.21となった。

 

もちろん、これはかなり以前から続いている傾向の延長線上にある。

 

4月はS&P500にとって2020年3月以来最悪の月であり、ナスダックにとっても2008年の金融危機以来最悪の月であった。


今年に入ってから、ダウは9.3%、S&P500は13.3%、ナスダックは21.2%の下落となっている。全体では、ダウは史上最高値から10.8%、S&P500は史上最高値から14.3%、ナスダックは史上最高値から23.9%の下落となっている。

 

ハイテク株は、この株式市場バブルの上昇時の出血口にあったが、今は下降時の暴落の出血口にあるとも言える。4月29日(金曜日)にアマゾンの株価は約14%下落した。 これは、アマゾンの株価が1日で下落した回数としては、2006年以来最大となった。


その結果、ジェフ・ベゾスは200億ドル貧乏になった...。

Amazon.comの業績が投資家を失望させ、テクノロジー株にとってここ数年で最悪の月となったことで、ジェフ・ベゾスは205億ドルの財産を失うことになった。

1日に200億ドルも失うなんて想像できるだろうか?

私は無理だ。

市場について尋ねられたベゾスは、むしろ哲学的であった...。


ほとんどの人は、この強気な展開の素晴らしさを劇的に過小評価している。このようなことは止められない......止められなくなるまでは。

市場は教えてくれる。その教訓は痛みを伴うこともある。

 

もちろん、急落しているのはAmazonだけではない。 主要ハイテク株はすべて、現時点で史上最高値から2桁の下落率を記録している。

昨年11月以降、FANG銘柄は合わせて1兆6000億円以上の時価総額を失っている。これは巨大な資金の山だ。4月29日(金曜日)だけで、世界の富裕層500人は540億ドル以上の損失を出した...。


ブルームバーグのインデックスによると、世界の富裕層500人は、4月29日(金曜日)、市場の低迷の中で、合計540億ドル以上を失った。しかし、すべてが落ち込んでいるわけではない。4月は、1993年以来、ロシア・ルーブルにとって最高の月だったのだ。

 

言うまでもなく、ジョー・バイデンが約束したルーブルの暴落は、必ずしも計画通りには進んでいない。金融市場については、突然の崩壊には様々な理由があると言われている...。

 

ナティクシス社の米州担当チーフエコノミストで、元トランプ・ホワイトハウス経済顧問のジョー・ラボルグナ氏は、「市場は、当然のように非常に脆弱な経済見通しを懸念している」と述べた。

 

「経済はファンダメンタルズ的に軟調だ。FRBは来週にも利上げに踏み切り、ウクライナ情勢は好転せず、高いインフレがコストを圧迫しています。」

そして、多くの人が、さらに暗い日々が続くと警告している。 例えば、以下は元々ジョン・ハスマンの言葉である。「ベルトを締めろよ、蝶々さん。」

 

今後10年間、投資家にとって最も困難な金融事象は、10年以上に及ぶ無謀かつ意図的なFRBによる利回り追求の投機の後、有価証券が適切な長期リターンを意味するバリュエーションに再評価されることだろう。

 

私は読者に繰り返し警告してきたように、株価のバリュエーション・レシオはいずれ長期的な平均値に戻るものである。 しかし、あまりにも株価が高すぎたため、長期的な平均値に戻るのは非常に困難なことである。

しかし、それ以上に株価が下落する危険性もある。