ガーコの不在

シュウとガーコを葬った簡素なお墓の花を変えてやった。彼らのお墓を見ながら、小さい体で2匹この土の下に眠っているのかなと思うと短い命だった彼らが不憫で涙がぽたぽた落ちてくる。

でも悲しいことに間が悪くしばし泣いてぼんやりしている暇もないため、かえってそれが助けになるかもしれないが、昨夜からは私もいったん死んだように眠ってしまい、かろうじて午前中に起きられたというところ。それからはさすがに挽回せねばならず焦って夜中まで頑張っている。なぜか涙しながらも頭の別の部分は(死んだように寝たせいか)非常に冴えており、はかどった。

たった1か月の間に初めての子どもであるシュウとガーコを両方失った母ヤギのクコちゃんではあるが、そこはヤギのことなので悲しいかな人間とは違う。ガーコの不在にも全然気づいていない様子だ。けどそれでよかった。そのほうが幸せだ。


いつもとなんら変わらない様子のクコ。腹いっぱい食べていた

さて、うちの教会の新会堂用の土地購入の件、なんとご破算になってしまった! ご破算というと「ご破算でー願いましてーはー」という、むかしむかしにそろばんやっていた頃を思い出す。

弁護士事務所に関係者が集合し、いよいよ契約書にサインというときになって、大家さん側の代表としてサインしに来た大家さんの弟さんが、「やっぱり安いから自分が買うわ!ごめん!」と、かっさらってしまったというのだ。なんというすごい話!
しかしフィリピンルールでは(正式な法律かどうかは知らんが)こういった場合、親族に優先権があるらしく、致し方なく白紙になったというわけ。

自分たちはきちんと行っていたにもかかわらずこうした不可抗力が起こった場合は逆らわないほうがいい。そこに神さまの節理があることが多く、もちろん後にならないと当事者には分からないが、あのとき流れてよかったと思う場合が多い。自分個人の経験からもそれは言える。

それから、そのせいという訳でもないだろうが、今週にでもガムさんとあや子さん&アリくん家族がカミギン島へ1年程?無期限一時引越しする予定だったのがもう少し延期となった。延期と言っても多分1か月くらい?かなと思う。カミギン島まで行くと海はきれいで、本当の離島生活ができることだろう。

教会の新しい土地候補、また新たにみんなで祈って探していかないと。