ガーコの死

ガーコが死んでしまった。
今朝も水を飲み、草を食べ、好きなカモテの葉をやるとムシャムシャ食べていて、極々いつもと変わらない様子ではあったが、私たちが午前教会の礼拝へ行って帰ってくるまでの3時間ほどの間に木陰でひっそり死んでいた。
ついさっきまで普通に動いていたのに抜け殻になってしまっていた。

最近はたびたび犬や猫のように手足を横へ投げ出して死んだみたいに寝ているところを見かけ、今朝もそんなふうになっていたので小屋へ戻してやった。そういう寝方をしているときは目を見開いていて死んだように見えるので毎度ドキッとしたが、今度は本当にそのまま死んでしまった。ここでついに力尽きてしまったのだろう。

ガーコはもうちょっとで5か月だったけれど、1か月位の子ヤギほどの大きさしかなく、6月の後半位から双子の兄シュウちゃんと共に急速に衰えていった。飛んだり跳ねたり走ったりできない虚弱な体でありながら一生懸命生きていたが、大変不自由だっただろうと思う。でももっと生きてほしかった。
ガーコを見かけるたびに1日何度も、1日でも長く一緒にいられるようにと祈ってきた。

7月20日に死んだシュウちゃんの後を追うようにして死んでしまったガーコ。メェメェではなくふあふあふあと可愛い声で私たちを遠くからでも見つけては、呼んでなついていた、かわいくてかしこいヤギだった。

シュウちゃんのすぐ側に葬ってやった。最早不自由な体から自由になって兄妹仲良く一緒にゆっくり休んでほしい。