新学期前の書店の混雑

ボホール唯一の書店National Book Storeが最寄モールに入っているが、こっちでは一般書籍は全然売れない。本を読む習慣がないと思う。本が高いうえ、選ぶ余地がないほど少ないからだろう。雑誌も同じく。
そう思うと日本とは天と地の差がある。日本の本や書店はすごい。印刷・製本とか紙質とか本そのものの出来がまずすごい(中味はともかく)。

こっちでは書籍はテキストとか教科書とかせいぜい実用書のみで、小説なんてほとんどない。
しかも書店内部の大半は書籍ではなく文具や画材、雑貨売り場と化している。
今日はクレヨンを入手したく、珍しく画材や文具コーナーの辺りを見てみた。

海外有名メーカーのものも少し置いてある。ライセンス契約のもあるようだ。
Faber Castelの2Bえんぴつを買った。文具はドイツに優れたメーカーが多く、ここにも鉛筆、色鉛筆ではいくつかあった。

一番大きいクレヨン(こっちのクレヨン、1本1本がやけに小さいのだ)8色セットのは59ペソ。
バラ売りクレヨンは黒、青、赤だけあった。1本14.5ペソ。本当は白が欲しかった。
Faber Castelの鉛筆はケシゴムと削りが付いて42ペソ。全部で146ペソ程。

ボホールやセブでも日用雑貨は買えるが、文具や画材などの専門的なものとなると買うこと自体ができなくて、そういう点が日本や欧米諸国と大きく違うところだろうなと思う。
学校で子どもが使うくらいのしか売っていない。

画材、文具、工芸材料、手芸材料、インテリア材料……こういったジャンルのものは選ぶ余地がないほどしか売っていないか、見つからないものがほとんど。ボホールにもいろいろなものがあるように見えて、生活に関係ないものはポッカリ穴が開いている。

それはともかく、レジがえらい混んでいた。6月の新学期直前だから学校で使う文具やクレヨンなどの基本画材を買いに来ている人でいっぱいだったのだ。間が悪かった。

しかも、私のレジの人が金額を間違って、それを直すのに自分では修正方法が分からないようで他の人を呼んでものすごい時間がかかった。3人がかりでやっていた。
そもそも金額間違いも私が指摘したのだけど、こっちの店員はこういう場合も決して謝らない。こっちも期待していないけど。

こっちの人は打ち間違いをよくするので、レシートをその場ですぐチェックするか予め自分で合計額を把握しておいたほうがいい。私はそろばんをやっていたことで多少暗算ができるので助かっている。
打ち損ねを修正するだけなのに、私の名前、電話、住所を書いてくれと言われた。こっちは変な所で妙に細かいのが不思議だ。