土曜に生まれたお隣のヤギ、ユキちゃん

夕方、畑作業をしようと家を出た途端、お隣のおばさんから“ヒロー(私の名)”と声を掛けられ、“ヤギが生まれたよー!”とのことで急いで駆け付けた。
土曜日の夜中に生まれていたのだが昨日はお隣さんと遭遇しなかったので見れなかったのだ。

夜中生まれたときに私もヤギのお産っぽい声に気づいて2階のベランダから見ていたが、おばさん曰く自分が気づいて見に行ったときには頭だけ出ている状態だった、とのこと。

今回生まれたのは1匹だけだったようで、茶色くて黒い模様のあるメスの小さい子ヤギだった。生後2日だからとても小さい。でももうピョンピョン飛び跳ねて楽しそうに一人遊びをしている。母ヤギのお腹がすごい大きかったので2匹かと思ったけど1匹だけだったようだ。生まれてからも母ヤギのお腹はすごく大きい。太りすぎただけかもしれない。通常ヤギは1度に1匹か2匹出産する。ヤギのおっぱいは2つしかないのだ。

 

母ヤギは黒いが、近所の人が飼っている父ヤギが茶色のようで、子ヤギは父に似て茶色に。サングラスをかけて黒いブーツを履いている。母ヤギもまだ1歳2か月、2回目のお産だそうだ。

母ヤギのお乳が出るので絞らせてもらった。甘いから絞ってなめてごらんと言われたのでやってみたらチューっと出て面白かった。出たお乳はすごい熱い。体温が高いのだろう。舐めるとほんのり甘かった。

生まれたてのヤギ情報があったらうちもほしいから教えてくださいとおばさんに頼んでおいたが、自分の知り合いでは今の所ないなぁと言っていた。今回のヤギはおばさん家でもっと増やしたいと聞いていたからもらえそうにないのだ。
おばさんも、“ヒロん家(ち)は子どもがいないから、おまえ、ヒロの家へ行くか?”とか言ってはいたが……。

私がヤギの名前は?と聞いたら、普通は豚や牛やヤギには名前は付けないよ、犬とか猫だけ、という返事だった。“付ければいいのにー”と私が言うと、“じゃあ子ヤギの名前付けていいよ”ということになった。とっさにいいのが思いつかず“ユキちゃん”にした。アルプスの少女ハイジの子ヤギのユキちゃんだ。そしたらおばさんも“ユキー、ユキー”と呼び始め、その辺にいた家族にもユキっていう名前にしたよとか言っていた。そんなわけでゴート・マザーになった。

 

まぁ、あまりにかわいいので日が暮れるまでユキちゃんと戯れていた。おばさんは地鶏のヒナが次に生まれたらあげるから、と言ってくれた。今いるヒナはすでに大きくなっていて走るのが速くてもはや捕まえられないからと言っていた。
今日は地鶏の卵を2つ頂いた。残りを孵化させるから、生まれたらあげるとのことだ。楽しみだ。

そうそう、こっちの地鶏はすごく高く空を飛ぶらしい。痩せて身が軽いからか。夜は木に止まって寝ているのは知っているが、もっと高く飛ぶらしい。
あと、お隣は子豚もまた新たに飼っていた。前回の豚は150㎏になったところで市場へ売っていた。今回のは10月に親戚でお祝い事があるからそれまでの命らしい。私なら飼ってしまったら食べられないなぁ。

目玉焼きにしようかなー。