日本の放射能の話を先生に

私は語学学校の先生に日本の放射能事件の話を可能な限りシェアしている。
今日、グラマーの先生にも一連のフクシマ事件の状況と、現在もまだ収束不可能で汚染が世界へ広がっている現状を伝えた。
フィリピンも、今は汚染度は大したことはないが海も空もつながっているものだし、フクシマが収束できない限り、将来どのくらいの影響を受けるかは分からないこと、また、フィリピンや東南アジアの大勢の人たちがその危険性も伝えられずに原発の作業員として連れてこられていて、彼らのほとんどは死ぬことになるだろうということも伝えた。

すると先生は顔色を変えて、日本はなんでそんなものを放置しているのか?そもそもなんでそんな危険なものを作ったのか?とすごい剣幕で怒っていた。
日本人は何で政府に申し立てしないのかとも言われたが、日本政府以下原発側の集団はもはや狂気の殺人集団のごとくになっていて、一般人の意見を全く聞こうとはしないと言った。

もちろん日本のいくらかの人たちも西日本や海外へ避難や移住をしているし、反対運動もしているが、なんせ日本政府・官僚・経財界・司法・マスコミすべてがグルで国民を殺している図式があるので、どうにもならない状況なのだと伝えた。
だから私は他国の政府にも他国の人たちにもできるだけこの事実を知ってほしいし、日本に対しても厳しい態度を取ってほしいと言った。先生は、フィリピンでは大統領は国民の意見を聞いて反映させるし、国民の声を無視することなんかできないと言っていた。まさしく“(日本政府の行動を)信じられない!”という反応だった。

先生は私が日本人だったら機関銃を持って政府に乗り込んで撃ちまくるわ!!なんて鼻息を荒くしていたが、もちろん私だってそれぐらい怒っているし多くの日本人も怒っているけれど、私たちが犯罪を犯したらただ逮捕されて終わるだけなので意味がないと言った。先生はそれでもやる!と言っていたが……。

私は、フィリピン政府は去年から日本からの輸入品を一部停止していることも伝えたが、先生が私たちはどうやって汚染から身を守ったらいいのかと聞くので、今のところは日本の食品や加工食品、製品を一切使わないこと、特に免疫力を有効な方法で守っておくことが重要だろうと答えた。

先生はそんな状況なら日本と日本人はこれからどうなるの?とすごく心配そうにしていたが、私は福一を収束させることは現状世界中の誰にもできないこと、多くの人が病気になっていってそのうちの多くが死ぬだろうし、遺伝子の損傷は今後何世代にも続いていくので日本は実質壊滅するかもしれないと言った。

先日、この先生は他の先生とジプニーでアヤラモール(セブの大型モール)へ行ったそうだ。すると珍しく他の乗客が日本人ばっかりだったらしい(そんなことは滅多にないことだと思う)。
先生が“どこから来たんですか?”と話しかけてみたら、彼らは日本から来ていて現在マクタン島にある大手の語学学校ビッグフットに通っている人たちだったそうだ。
セブ島へは何の目的で来たんですか?”と聞くと“目的は2つあって一つは英語を習うこと、もう一つはこっちで住みたいからです”という答えだったそうだ。“何でこっちで住みたいのですか?”と聞くと“日本は危険だからです”と言っていたという。
先生はそのときはなぜ危険なのか意味が分からなかったらしいが、私の話で分かったと言っていた。

なんかフィリピンの人の先生に話すほうが危険なものを危険という普通の反応が返ってくるし、状況を理解する力が強いと思う。でも本来それが普通の反応だと思う。