【ゼロ・ヘッジ】2025年9月17日（水）午前5時40分 タイラー・ダーデン著
CNNブラジルは17日、ブラジル元大統領ジャイル・ボルソナロ氏が病院に搬送されたと報じた。家族によると、ボルソナロ氏は「体調不良」だったという。
「ブラジルのドナルド・トランプ」と評されるボルソナロ氏は、数日前に最高裁判所から27年の禁錮刑を言い渡されたばかりだ。
これは、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ氏が再選を果たした大統領選挙結果を認めず、クーデターを企てた罪で有罪判決を受けたためである。
ロイター通信によると、ボルソナロ氏は2018年の選挙運動中に刃物で襲撃されて以来、深刻な健康問題に苦しんでいる。この事件で複数回の手術を受け、その後も腸の不調が続いている。
現在、ボルソナロ氏は自宅軟禁中であり、最高裁判所は2060年まで（刑期終了後8年間）公職に就けないことも決定している。
息子のフラヴィオ・ボルソナロ氏は17日夜、X（旧ツイッター）に「父ボルソナロ大統領が先ほど体調を崩し、ひどいイビキと嘔吐、低血圧に見舞われました」と投稿した。
さらに「皆さんの祈りをどうかお願いします。どうか重篤なものではありませんように」と付け加えた。
ボルソナロ氏はブラジリアのDFスター病院に搬送された。
息子のフラヴィオ氏によると、元大統領は低血圧とひどいイビキに見舞われていたという。
政敵たちは、今回の入院が禁錮刑執行回避のための策略であるとみている可能性が高い。あるいは、国民の同情を集めようとしていると非難するだろう。
ボルソナロ氏は、トランプ前大統領がルーラ政権を「魔女狩り」と非難した発言を支持し、外国勢力による政治介入を扇動したとして、8月から自宅軟禁されている。
