【アメリカファーストレポート】デイリー・シグナル、バージニア・アレン著
2025年5月3日 カルディオ・ミラクル著
https://americafirstreport.com/why-a-two-state-solution-between-israel-and-palestine-wont-work/
数十年にわたり、左派・右派を問わず多くの政治指導者が、イスラエルとパレスチナの紛争を解決するための二国家解決を提唱してきたが、
そのような計画は実現可能な解決策ではないと、ヘリテージ財団のシニアリサーチフェロー、ユージン・コントロヴィッチ氏は述べている。
「二国家解決の最も優れた点は、その名前に『解決』という言葉が含まれていることです」と、イスラエル在住でヘリテージ財団のマーガレット・サッチャー自由センターに勤務するコントロヴィッチ氏は語る。
彼は今年、ワシントンを拠点とするシンクタンク、ヘリテージ財団初の国際拠点エルサレムシニアリサーチフェローとして加わった。
イスラエルとパレスチナがそれぞれ独自の国家を併存させる二国家解決案は、「素晴らしいブランド戦略ではあるが、解決策ではない。イスラエル滅亡への中間段階に過ぎない」とコントロヴィッチ氏は述べている。
コントロヴィッチ氏によると、「パレスチナ人の最低限の要求は、ユダヤ・サマリアのユダヤ人全員、そしてエルサレム旧市街のユダヤ人全員の民族浄化だ。彼らはこれまで誰も求めなかったものを求めている。ユダヤ人も少数民族も存在しない独立国家だ」。
二国家解決案は長年議論されており、パレスチナは過去にも国家としての地位を認められたことがある。
2000年には、パレスチナ人にヨルダン川西岸地区の大部分とガザ地区全域の完全な支配権を与えるという条件が提示された。
重要な宗教施設は、分割された管理と主権の下で運営されることになる。
この合意は交渉のテーブルに上っていたが、「パレスチナ人はそれを逃した」と、ニューヨーク・タイムズの論説コラムニスト、デビッド・ブルックスは2023年に書いている。
コントロヴィッチ氏によると、パレスチナ人は外交的解決に同意する代わりに「戦争とジハード」を選んだという。
現在、イスラエルはパレスチナ人を統治しておらず、パレスチナ人もイスラエルに税金を払っていない。
パレスチナ人は国家としての地位を持っていないため、国際市場で戦車などの大型兵器を購入することができない。
そのような兵器の保有はイスラエルにとって深刻な脅威となるだろうとコントロヴィッチ氏は主張する。
パレスチナ人に国家を与える問題について問われると、コントロヴィッチ氏は、これまでの国家付与に向けた措置が最終的にさらなる紛争とユダヤ人およびパレスチナ民間人の死につながったと述べた。
イスラエルとパレスチナ解放機構は、1990年代にオスロ合意として知られる一連の合意に署名した。オスロ合意は平和を目指したものの、一連のテロ攻撃と暴力により合意は崩壊した。
その後、2005年にイスラエルはガザから完全撤退した。ハマスは2007年にガザの支配権を握り、約16年後、ハマスは10月7日にイスラエルに対するテロ攻撃を主導し、イスラエルで1,200人が死亡、251人が人質となった。
コントロビッチ氏は、「パレスチナ国家という選択肢を検討しようと試みたが、うまくいかなかった」と述べた。
イスラエルについて、「我々は、二者択一はできない」と述べた。