キャシー・ホークル知事
【PJメディア】マット・マーゴリス著 2025年3月10日
https://pjmedia.com/matt-margolis/2025/03/10/is-new-york-finally-ready-to-turn-red-n4937759
長い間民主党の難攻不落の砦とされてきたエンパイアステートは、その青い壁に前例のない亀裂を見せている。
そして、キャシー・ホークル知事のひどい支持率が何らかの兆候であるならば、ジョージ・パタキ時代以来初めてニューヨークを共和党に転じる歴史的な政治的再編を目撃しているのかもしれない。
2022年を覚えていますか? ホークルは、民主党員なら楽勝だったはずのリー・ゼルディンに辛勝した。この接戦の勝利は単なる警鐘ではなく、民主党体制にとって5つの警報を鳴らすものだった。
ゼルディンのキャンペーンは、いくつかの郡を共和党に転じさせ、共和党が下院で多数派を占めることに貢献した。
今、トランプが2024年に驚くほど力強い結果を残し、近年で最小の差で州を失ったことで、終わりが近づいている。
ニューヨークの民主党にとっても、状況は必ずしも良くなっているわけではない。刑務官たちは危険な環境と人員不足を理由にストライキを起こした。
ストライキはホークル氏の激しい抵抗に遭い、州兵3,500人を派遣し、刑務官たちに健康保険の剥奪を含む罰則を科すと脅した。
シエナ大学の最新の世論調査は、ニューヨーク州の偶然の知事にとって不安な状況を示している。彼女の支持率は46~48%で、わずかに支持率を下回っている。
しかし、ここで問題なのは、なんと56%のニューヨーク州民が2026年に「別の人物」を望んでいるということだ。これは民主党の戦略家たちが夜も眠れないほど悩まされる数字だ。
民主党は知事への信頼を失いつつある。彼女は党内で67~29%の支持を維持しているが、その数字は民主党が強い州の民主党知事としては哀れなほど低い。
ホークル氏の人気を失っている問題は、保守派のベストアルバムのように読める。ニューヨーク市民は、住宅価格の高騰(不支持率 52-41%)、刑務所ストライキへの対応の悪さ(不支持率 42-33%)、ニューヨーク市長アダムズの汚職事件への対応のまずさ(不支持率 44-40%)にうんざりしている。
彼女のお気に入りのプロジェクトである、広く嫌われている渋滞料金制度は、州全体で 40-33% の反対に直面している。ニューヨーク市でさえ、支持率は 42% にわずかに届かない。
ホークル氏の主な強みは知名度にあるようで、民主党予備選を勝ち抜くには十分かもしれない。
2026 年の仮想対決では、ホークル氏は民主党支持者の間で 46% の支持率でトップに立ち、アントニオ・デルガード副知事の 11% やリッチー・トレス下院議員の 10% を大きく上回っている。
世論調査では、渋滞料金の問題ではドナルド・トランプ大統領に同調する有権者が多く、廃止を支持する有権者は40%で、ホークル氏の維持姿勢に賛成する有権者は33%だった。
トランプ大統領の好感度は39~57%で先月からほぼ変わらず、職務に対する支持率は以前の46~51%からわずかに低下し、42~55%となった。フェンタニル対策の問題では、有権者はトランプ大統領の取り組みを54~37%の差で支持している。
英語を米国の公用語にすることに対する支持も大きく、57%が賛成、27%が反対している。
これは、ニューヨークが次の知事選挙で共和党に転じる可能性があることを意味するのだろうか? ホークル氏が民主党予備選で勝利すれば、おそらく最高の機会となるだろう。
ニューヨークが共和党に転じる可能性は、ホークル氏の無能さだけの問題ではなく、より広範な保守派の覚醒の問題でもある。
ニューヨークの人々は、ようやく進歩的な政策と生活の質の低下との関連性に気づき始めている。
納税者の流出、犯罪率の上昇、そして息苦しい規制は、いずれも民主党の何十年にもわたる失政の兆候だ。
2024年のトランプ氏の予想を上回るパフォーマンスと、2022年のゼルディン氏の惜しいところでの勝利により、歴史的な番狂わせの基盤が築かれた。
残る唯一の疑問は、ニューヨークの民主党の王朝に決定的な打撃を与えるために立ち上がるのは誰かということだ。