【フロントページ】2025年1月30日 ダニエル・グリーンフィールド
https://www.frontpagemag.com/denmark-is-defending-greenland-with-sled-dogs/
トランプ氏がグリーンランドが欲しいと発言した後、デンマークは犬ぞりチームを2チーム追加で購入すると約束。
グリーンランドに重点を置くデンマーク軍の一部門であるデンマーク統合北極司令部は、同島防衛に充てている資源についてコメントを控えた。
アナリストらによると、同司令部には7隻の船舶に加え、150人未満の軍人、犬ぞりに乗った約12名の精鋭兵士の部隊、ヘリコプター、チャレンジャー偵察機が含まれている。
同部隊は、メキシコよりわずかに大きい人口の少ない国で、約3万マイルの険しい海岸線を持つこの国を防衛する任務を負っている。
12月、トランプ氏がグリーンランドが欲しいと発言した数時間後、ポールセン氏は長距離ドローン2機と犬ぞりチーム2組を追加購入し、グリーンランドの3つの主要民間空港のうち1つを米国製F-35ジェット戦闘機に対応できるよう改修すると約束した。
より多くの犬を仕事に投入する。そもそも軍艦なんて誰が必要とするのか?
デンマークがこの氷の漁港に停泊している巨大な軍艦は、北米大陸の北端にある北極海を守るというこの小さな北欧の国の役割を思い出させるものになるはずだ。
しかし、昨年デンマーク海軍は恥ずかしい告白をした。最近まで、巡視船の前甲板にある76mm砲は主に見せかけだけのものだった。約10年間、照準システムはなかった。
発射はできるが、命中させるのは困難だった。
デンマーク統合北極司令部の残りの7隻の艦隊も、あまり良い状態ではなかった。グリーンランド沖の海域を巡回するデンマークの大型フリゲート艦4隻は、建造から30年以上が経過しており、頻繁に故障している。
メンテナンス費用を削減するため、デンマークは潜水艦探知ソナーシステムを取り外すなどして、武器やセンサーをほとんど装備していないため、デンマークの元海軍司令官は、北大西洋条約機構の基準では厳密には軍艦とみなされないのではないかと疑っている。
北の小国は、はるかに大きな国から領土を守れることを証明している。
フィンランドに聞いてみればよい。鍵となる変数は決意だ。デンマークは現在の10倍の軍隊を持つこともできるが、例えばウクライナが行っているように、独立を守るためにかなりの数の死者を出して戦えるかどうか、私はあまり自信がない。
現時点では、西欧諸国でどれだけの人がそうできるのか私にはわからない。
そして、それが本当の問題だ。
デンマークはアフガニスタンでかなり良い働きをしたが、エリート部隊を狭い任務に送り込むことは、本格的な戦争とは異なる。
国防に熱心な国民は犬ぞりで戦争に勝利できる。
そうでない国民は軍艦やドローンでは勝利できない。