【ワールド・ネット・デイリー】ボブ・アンルー著 2025年1月8日
次期大統領ドナルド・トランプ氏の国際情勢への影響力は、大統領就任まで待つことはなかったようだ。
カナダでは、ジャスティン・トルドー首相が辞任を発表したことにより、間もなく新しい指導者が誕生することになる。
辞任のきっかけとなったのは、少なくとも一部には、トランプ大統領がトルドー首相を「州知事」と呼んだことなど、同首相の政策を損なうような発言があったことによる。
また、メキシコは、米国に不法入国する移民のキャラバンを続けることの影響についてトランプ大統領が警告したことを受け、その流れの一部を変更することを決定した。
不法移民はバイデン政権の大きな特徴のひとつであり、何百万人もの人々が国境を越え、連邦法に違反して入国するという、彼の開かれた国境政策の下でアメリカに入国しています。
その影響は甚大で、ロサンゼルスからデンバー、ニューヨークに至るまで、不法移民の人口爆発に関連する何億ドルもの費用を負担することになりました。
ギャングのメンバーは犯罪の波を巻き起こしています。
現在、フォックスニュースはメキシコ政府が「米国への危険な北への旅を試みる移民キャラバンを解散させるために懸命に努力している」と報じています。
そして、それは「2週間足らず後に予定されている次期大統領トランプ氏の就任式に先立って」行われています。
「新政権下で商品に高額の関税が課される可能性を踏まえ、メキシコは移民を国内各地に分散させ、米国との国境から遠ざけようとしている。その一環として、かつては活気のある観光地として知られ、1950年代と60年代にはジェットセットで有名になったメキシコ太平洋岸のビーチリゾート、アカプルコにも移民を降ろしている」
と、この報告書は説明している。
報告書によると、当局は現在、バスでやってきた移民たちを「ほとんど支援も選択肢も与えず」にそこに降ろしているという。
その目的は、米国国境に到達する移民の数を減らすことだと伝えられている。
「移民たちはAP通信に対し、入国管理局の職員から、米国国境に向かって北へ向かう旅を続けることができるという前提で、この街に来るよう勧められたが、実際には、彼らは事実上、見捨てられたようなものだ」
と報告書は伝えている。
「入国管理局(職員)は、10日か15日間、自由に国内を移動できる許可証をくれると言っていたが、実際にはそうではなかった」と、ベネズエラ人のエンダー・アントニオ・カスタネダさん(28)はAP通信のインタビューで語った。
「彼らは私たちをここに置き去りにし、脱出する方法を何も与えてくれなかった。彼らは私たちに(バスの)チケットを売ってくれない。何も売ってくれないのだ」
トランプ氏は、大統領就任後の米国の国境警備強化策のひとつとして、米国領土から米国に押し寄せる移民の数を減らさない場合、メキシコからの輸入品に25%の関税を課すという警告を発している。
トランプ氏は、メキシコ湾の名称をアメリカ湾に変更したいとさえ述べている。
トランプ氏は、
「メキシコは、何百万人もの人々が我が国に流入することを止めなければならない。彼らはそれを止められる。そして、我々はメキシコとカナダに対して非常に深刻な関税を課すつもりだ。
なぜなら、カナダも彼らの通り道になっているし、流入する麻薬の量も記録的な数に上っているからだ。だから、メキシコとカナダに相当な関税を課すことで、その穴埋めをするつもりだ」と述べている。