スロバキア首相の容態は回復-病院

写真 ロバート・フィコ首相が治療を受けているスロバキアのバンスカ・ビストリツァの病院。© AFP / Ferenc Isza

【RT】2024年 5月 25日 ‐14:59 ホームワールドニュース
https://www.rt.com/news/598239-slovak-fico-condition-improving/
ロバート・フィコ首相の医療チームは、暗殺未遂事件後の回復を確認した。

スロバキアのロバート・フィコ首相の容態が改善したと、同首相が治療を受けている病院が発表した。

 

フィコ首相は今月初めに暗殺未遂に遭い、銃創から回復している。

 

スロバキアのバンスカ・ビストリツァにあるF.D.ルーズベルト大学病院は土曜日にフィコ首相の容態について短い声明を発表した。

 

「本日の医療委員会の後、主治医チームは首相の健康状態の主観的な改善を確認した。」

 

首相は5月15日、ハンドロバ市での政治イベントの後に襲撃され、複数の銃創を負った。フィコは命にかかわる状態で病院に運ばれ、5時間の緊急手術を受けた。

 

暗殺未遂事件以来、病院で療養している。

 

犯人とされる男は現場で逮捕され、後にメディアによって元警備員で詩人でもあるジュライ・チンチュラ(71歳)と特定された。チンチュラは警備の仕事柄、使用した銃を合法的に所有していたと報じられている。

 

チンチュラの事件を審理している特別刑事裁判所によると、襲撃事件の背景には、ロシアとの紛争が続くウクライナに武器を送らないというブラチスラバの決定があった。

 

フィコ容疑者は、キエフへの武器供与に反対し、選挙公約を果たし、昨年の大統領就任後、ウクライナへのスロバキアの軍事援助をすべて中止することを主張してきた。

 

同容疑者はまた、政府に対する一般的な憤りを示しており、メディアや芸術家に対する迫害、国家の接待検察部門の解体など、さまざまな問題で政府に反対している、と裁判所は述べた。

 

マロシュ・ジリンカ検事総長は今週初め、この襲撃事件は殺人未遂として処理されているが、テロ行為として再分類される可能性もあると述べた。

 

「なぜテロ犯罪として扱われないのかという疑問が社会に生じた場合、私は、この行為がテロ行為として再分類されることはあり得るが、それは証拠の結果に基づいてのみである、と答える」とジリンカ検事は5月22日(水曜日)に記者団に語った。