写真:スロバキアのロベルト・フィコ首相が記者団と話す。 © Getty Images / Zuzana Gogova
【RT】2024年10月4日 11:08 ホーム世界のニュース
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欧州連合(EU)はモスクワを必要としており、モスクワも同様であるとスロバキアのロベルト・フィコ首相は述べた。
ロベルト・フィコ首相は、ロシアとウクライナの戦闘が終結すれば、モスクワとの関係を修復するために全力を尽くすと誓った。
フィコ首相は昨年政権に復帰して以来、ブラチスラバからキエフへの武器の供給を停止し、一貫して紛争の外交的解決を呼びかけてきた。
5月には、親ウクライナ派の活動家がフィコ首相に銃撃を加えるという暗殺未遂事件が発生したが、60歳のフィコ首相は一命を取り留めた。
重傷を負ったものの、首相は2か月で回復し、公務に復帰した。
10月3日(木曜日)の記者会見でフィコ首相は、「もしこの政権の任期中に戦争が終結すれば、私はロシアとの経済および通常の関係を回復するために全力を尽くします」と述べた。
同首相の政権は2027年まで続くとされている。
同首相は、そうする理由について、「EUはロシアを必要とし、もちろんロシアもEUを必要としている」と説明した。
同時に、スロバキアは「ウクライナとの友好関係を非常に重視している」とも述べた。フィコ首相の発言は、来週に予定されているスロバキアとウクライナ政府間の会合を前にして行われた。
同首相は、ロシアとウクライナの紛争には軍事的解決策はないという自身の立場を繰り返し主張した。
「多くの政治家がすでに妥協について語っていることからも明らかなように、ウクライナは妥協の準備をすべきである」と、同首相は述べた。
同首相によると、そうした政治家の1人がチェコ共和国のペトル・パヴェル大統領である。
ウクライナの強力な支持者であり、西側諸国がキエフにさらに多くの武器と弾薬を提供することを提唱していたパベル氏は、先月ニューヨーク・タイムズ紙に対し、
「この戦争の最も可能性の高い結果は、ウクライナ領土の一部が一時的にロシアの占領下に置かれることだ」と述べた。
また、ウクライナは外国の後援者から「得られる支援について現実的になるべきだ」とも述べた。
6月には、ロシアのプーチン大統領が、EUとモスクワの関係における現在の困難は、EUの指導者が「より自信を持ち、自国の国益を守るために勇気を出していれば」解決できていたはずだと主張した。