世界銀行がウクライナに破産警告を発した

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【RT】2024年4月1日

https://www.rt.com/business/595212-ukraine-bankruptcy-world-bank/

ウクライナの財政は「破滅的」状態にある、と世界銀行関係者がタス通信に語った。

 

世界銀行の関係者が4月6日(土曜日)にタス通信に語ったところによると、ウクライナは欧米諸国が債務帳消しやリストラに応じない限り、早ければ来年にも破綻する可能性があるという。 

 

キエフは西側諸国からの財政援助に依存しているが、ここ数カ月で外国からの支援は減少しており、一方で600億ドル規模の米国からの援助計画は議会で停滞したままである。 

 

匿名を条件に語ったこの政府関係者は、先週キエフ世界銀行のプログラムの下で受け取った15億ドルの最新資金についてコメントした。その関係者によると、世界銀行のロシア担当部門は、世界銀行の憲章を理由に融資に反対票を投じたという。

 

資金配分に関する草案は、景気後退と海外援助の減少によるウクライナの財政の「破滅的」な状態を「公然と」指摘している。  

 

「もし2025年に欧米の債権者が、民間企業や銀行の負債を含むキエフの負債の帳消しを拒否すれば、国は破産に直面する可能性がある」と警告した。

 

同高官は、ワシントンに拠点を置く金融機関の上層部は、ウクライナと協力することの「極めて高い」リスクを認めており、これまでの取引と同様、キエフのために独自の資金は提供していないと指摘した。

 

今回の融資では、世銀はウクライナの援助国である日本とイギリスの保証を「またもや利用」した。  

 

ウクライナのデニス・シュミガル首相によると、この融資は復興だけでなく、社会的・人道的ニーズにも使われるという。

 

ウクライナ政府は今年、439億ドルという記録的な財政赤字を見込んでおり、その大部分を欧米の支援国からの資金援助で賄う計画だ。 

 

昨年、ウクライナのニコライ・アザロフ元首相は、ウクライナの経済危機はずっと以前から始まっており、国の破産はすでに記録されていると主張した。

 

アザロフ氏によると、ウクライナの破産は、ほぼ全額を欧米の援助に頼っているため、予算を賄えないことに現れているという。