米軍、ガザへの食料空輸を開始

【ゼロヘッジ】タイラー・ダーデン 2024年3月3日日曜日 - 午前01時15分

https://www.zerohedge.com/geopolitical/us-military-start-airdropping-food-idf-pulverized-gaza

ガザの人道的惨状が日に日に絶望的になる中、バイデン大統領は3月1日(金曜日)の午後、アメリカ政府がガザへの食糧やその他の物資の空輸を開始すると発表した。

 

ここ数週間、ヨルダンが物資を空輸しているが、バイデン氏は、王国や他の国もこの取り組みに参加すると述べた。

 

バイデンの発表は、2月28日(木曜日)の未明に食料を配給するためにガザ市に到着した約30台のトラックの車列に、イスラエル国防軍の銃撃と暴走が重なり、100人以上のパレスチナ人が死亡するという大惨事の後に行われた。

 

また、3月2日(火曜日)の予備選挙で10万人以上のミシガン州選出の民主党議員が「無投票」を投じ、激戦州の多くがバイデン氏のイスラエル・ガザ戦争への対応に抗議した。


ガザに住む200万人以上の住民の半数以上が家を追われている。世界栄養クラスターの分析によると、イスラエル国防軍によって粉砕された北部では、木曜日の恐怖が展開され、数十万人がまだ残っている。

 

より広範に見れば、ガザでは60万人近くのパレスチナ人が飢餓に近い状態にあり、病気は増え続けている。極限状態に追い込まれた多くのパレスチナ人は、家畜の飼料を粉に挽いている。

泣いている母親はアルジャジーラにこう語った。 

 

ロイター通信によれば、アメリカの救援活動は早ければ今週末にも開始されるという。空輸の計画には細心の注意が必要だ。

 

人道支援空輸ほど複雑な軍事作戦はない」と国家安全保障会議のジョン・カービー報道官は語った。」

 

アメリカの空輸は3月2日(土曜日)に始まったようだ。


「最大のリスクは、地上で誰も怪我をしないようにすることだ」

その危険性に加えて、空輸は比較的効率が悪いという欠点がある。

 

トラックで援助物資を運べば、はるかに安全で効率的である。その点についてバイデンは、ホワイトハウスイスラエルに救援物資の流入を認めるよう圧力をかけるつもりだと述べた。

 

「私たちはイスラエルに対し、より多くのトラックとルートを確保し、より多くの人々に必要な支援を提供するよう要求するつもりだ」と彼は語った。

 

水や粉ミルクを積んだトラックは、エジプトとのガザ国境に1ヶ月間放置されている、とウォール・ストリート・ジャーナル紙は報じている。


■■米空軍の貨物機が軽量物資を投下(via Military.com)

 

イスラエル市民、軍人、外国人など1,139人の死者を出した10月7日のハマスによるイスラエル南部への侵攻への対応をイスラエルが開始したとき、ヨアヴ・ギャラント国防相は、ガザ市民への食料の剥奪がイスラエルの戦術のひとつになると発表した。

 

「私はガザ地区を完全に包囲するよう命じた。電気も食料も燃料もなく、すべてが閉鎖される。我々は人間の動物と戦っており、それに従って行動している」

 

一方、イスラエルの抗議者たちは、援助トラックがガザに入るのを阻止しようとしている。

 

記者団が、彼らの一人である32歳のレイチェル・トゥイトゥに、ガザの民間人に共感することはあるかと尋ねると、彼女は肩をすくめて言った。「明日のテロリストとなる今日の子どもたちに慈悲をかけるべきでしょうか?」と。


ガザの子どもたちの約90%が何らかの感染症にかかっており、そのうちの70%が過去2週間に下痢に苦しんだと報告されている。

 

世界保健機関(WHO)の緊急保健プログラムのマイク・ライアン博士は、「空腹で弱り、深いトラウマを負った子どもたちは、病気になりやすい。

 

これは危険で悲劇的なことであり、私たちの目の前で起こっていることなのです」。どうやらレイチェル・トゥイトゥや他の人たちは喜んでいるようだ。

 

米国が最初に空輸するのは、軍用食糧(MRE: Meal, Ready-to-Eat)であろう。3月1日(金曜日)、バイデンは記者団に対し、空輸とトラック輸送に加え、「大量の人道支援を届けるための海上回廊の可能性など、他の手段を引き続き模索していく」と述べた。  

もちろん、バイデンの登場は、明らかに失敗した大統領が誰か、あるいは何か重要なものの名前を間違えることなしには成立しない。

 

バイデンは、ガザに言及するつもりが「ウクライナ」と2度も言ってしまったのだ。

彼は用意された声明文を読んでいたが、あえて自分で発言したことで事態はおかしくなった。