CDC(アメリカ疾病予防管理センター)、クルーズ船上での「不明な」集団感染の拡大を確認

【ゼロヘッジ】タイラー・ダーデン 2024年2月18日(日)午前10時35分

https://www.zerohedge.com/medical/cdc-confirms-spread-unknown-outbreak-aboard-cruise-ship

CDC(アメリカ疾病予防管理センターは、クルーズ船内で未知の集団感染が広がっており、少なくとも154人が感染していることを確認した。

 

カーニバル傘下のキュナード・クルーズ・ラインのクイーン・ヴィクトリア号の乗組員25名と乗客129名が感染したという。クイーン・ヴィクトリア号には1824人の乗客と967人の乗組員が乗船している。

 

CDCはまだ正確な病気の特定には至っていない。

 

キュナードは、[1月22日]にフロリダを出発し、[2月7日]にサンフランシスコに到着した航海V405のクイーンヴィクトリアの船上で、多くのゲストが胃腸の病気の症状を報告していたことを確認しています。

 

キュナード・クルーズ・ラインズは報道各社に声明を発表し、「船上のすべてのゲストと乗組員の健康を確保するため、安全衛生プロトコルを直ちに強化し、これらの対策は効果を上げている」と述べた。

 

クルーズ・マッパーによると、クイーン・ヴィクトリア号は現在、ドイツからオーストラリアまで55日間の航海中で、最終目的地は3月4日にハワイのホノルルである。

 

先月、セレブリティ・クルーズコンステレーション号が1月初旬にフロリダを出港した後、100人近い乗客がノロウイルスに感染した。

 

エポック・タイムズ紙がさらに報じている。

 

共通の感染源


CDCの報告書では、キュナード・クルーズ船の集団感染の原因はまだ明らかにされていないが、ノロウイルスは近年、クルーズ船で最も多く発生している感染源である。

 

同機関は、2023年にクルーズ船で発生した14件の疾病アウトブレイクを報告しており、そのうちの1件を除くすべてでノロウイルスが原因物質として挙げられている。

 

例えば昨年は、セレブリティのクルーズ船でノロウイルスの集団感染が発生し、170人以上が体調を崩し、主な症状は下痢、嘔吐、腹痛、頭痛であった。

 

CDCによると、ノロウイルスは例年、全米で1,900万から2,100万件の嘔吐や下痢を引き起こし、10万9,000人が入院し、900人が死亡している。

 

また、CDCによれば、このウイルスは、主に低年齢の小児を中心に、約49万5000件の救急外来を受診している。

 

CDCによれば、新型のウイルスが発生した場合、その年のノロウイルス感染者数は50%増加するという。

 

CDCのノロウイルスに関するウェブページによれば、このウイルスは非常に感染力が強く、一般に嘔吐と下痢を引き起こす。

 

「誰でもノロウイルスに感染し、病気になる可能性があります。ノロウイルスは'胃の風邪'または'胃のバグ'と呼ばれることがあります。しかし、ノロウイルスの病気はインフルエンザとは関係ありません」

 

クルーズライン以外では、ノロウイルスの集団感染は、医療施設、長期介護施設、レストラン、託児所、学校でしばしば発生する。

 

CDCは、ノロウイルスの集団発生とクルーズとの関連について、「クルーズ船における下痢性疾患の集団発生」の90%以上がノロウイルスによるものであると述べている。

 

これらの集団発生はしばしばメディアの注目を浴びるため、ノロウイルスを 「クルーズ船ウイルス」と呼ぶ人もいるとCDCは言う。

 

しかし、クルーズ船におけるノロウイルスの集団発生は、報告されたノロウイルスの集団発生のごく一部である。

 

ノロウイルスは、密接な居住空間、共有の食事場所、乗客の入れ替わりの速さなどの理由から、クルーズ船では特に制御が難しい可能性がある。