【ゲートウェイ・パンディット】ポール・セラン著 2024年01月18日 14時40分
スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラム年次総会では、誰もがトランプ氏を心配している。
正当化の多くはまさにインチキだが、トランプ氏の今度の再選は、多くのグローバリストの非常識な政策にとって、そのほとんどではないにせよ、絶滅レベルの出来事であるという事実は確かにある。
ニューヨーク・タイムズ紙のようなMSMの巨人でさえ、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領への歓呼の声と、目の前にある本当に関連した話題とを混ぜ合わせなければならなかった。
「世界経済フォーラムで2人の人物が大きな影響力を持っているが、そのうちの1人はその場にいない。
1人はウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領で、スイスのダボスで開催されたフォーラムで、ビジネス界や世界のリーダーたちをフルコートプレスした。
もう1人はドナルド・トランプで、彼の再選の可能性が出席者の議論を支配している。
(中略)ゼレンスキーは、トランプがロシアの大統領がヨーロッパの他の地域を狙うのを止められるという考えを否定した。
というのも、この場合、ウクライナを失ったことで、ヨーロッパはヨーロッパで最も有用で最も強力な軍隊を失ったことになるからだ」
ゼレンスキーはトランプの 危険性を否定しながらも、彼の勝利はアメリカ国民のための選択であり、アメリカ国民だけの選択であるとして、その見通しを恐れている様子でもあった。
「ウクライナの指導者は、米国のウクライナ支援に反対してきたトランプ氏の勝利が、自国の軍事作戦や和解交渉に影響を与える可能性があることを認めた。共和党からの過激な声』がウクライナ国民に緊張と苦痛を与えている」と彼は言った。
■■複数の出席者が選挙結果を懸念
ゼレンスキーは、JPモルガン・チェースが主催した経営者たちのプライベートな集まりで講演した。
聴衆の中には、ブラックストーンのスティーブ・シュワルツマン、ブリッジウォーターのレイ・ダリオ、カーライルのデイビッド・ルーベンスタイン、デルのマイケル・デルらがいた。
ドナルド・トランプがダボス会議の晩餐会やパーティーで話を独占する中、雪の降るスイスで世界のビジネスリーダーたちはワシントンD.C.の動向を注視している。
恐怖に怯えるグローバリストの首脳たちとは異なり、アメリカの産業界のリーダーたちはトランプ大統領の2期目を心配していない。
CNBCが伝えた。
「別の米銀CEOは、トランプ大統領の脅威を誇張するメディアに内心苛立ちを表明し、彼は "吠えるばかりで噛まない "と強調した。また、この銀行のチーフは、2020年の選挙結果を受け入れないトランプ大統領を戯言だと断じた」
「彼は大統領になるだろう」と同CEOは予測した。
「彼の政策の多くは正しい」。
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、トランプ勝利の予測はしなかったが、1月17日(水曜日)のCNBCの『スクーク・ボックス』のインタビューで同様のコメントをした。
「一歩下がって、正直になろう。彼はNATOについては正しかった。彼は移民問題ではある程度正しかったし、経済もかなり成長させた。貿易。税制改革はうまくいった。中国の一部については正しかった」とダイモン。
メキシコについての彼の言い方は好きではないが、これらの重要な問題のいくつかについては間違っていなかった。だから彼らは彼に投票するのだ。
それでも、ダイモンはまた、黙示録は起こりそうもないという感情に共鳴しながらも、ジョー・バイデン大統領の再選かトランプ氏のホワイトハウスへの復帰のどちらかで「国が生き残る」ことを願っていると述べた。
もちろん、否定派も大勢いる。NYTが引用した 元トランプ政権関係者は、「トランプが大統領に復帰すれば、トランプの有害な衝動を抑えていた人々の多くが彼と一緒に働くことはないだろうから、今回はより懸念される理由がある」と述べた。
「CNBCの取材に応じたオープンエイのサム・アルトマンCEOも、同様の感想を述べている。選挙は、巨大な取引だと思う。アメリカは大丈夫だと信じている。この選挙で何が起ころうとも」