【America First Report】イーサン・ハフ、NATURAL NEWS 2023年12月27日
BRICS（ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国、アルゼンチン、エチオピア、エジプト、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦）の全メンバー国は、金融関係や決済のために米ドルを捨て、自国通貨に切り替える時だと、今週北京で開催されたロシア・中国金融対話フォーラムでロシアのアントン・シルアノフ財務相が述べた。
同会議でシルアノフ財務相は、中国のラン・フォアン財務相と会談し、アメリカの世界貿易支配からの脱却を目指す長期的な脱ドル戦略の一環として、米ドルではなく現地通貨での貿易決済を促進する新たな方法について議論した。
「BRICS諸国内での金融協力をさらに発展させる必要がある」とシルアノフは付け加えた。
「インフラに依存しない決済システムを発展させる機会がここにある。したがって、BRICSプラットフォームにおける金融関係と決済の持続可能な発展は、我々にとって重要であり、そのような問題を解決することが必要であると考えており、本日はそのいくつかを検討する」
■■米ドルが王様になる日はそう遠くない
ウクライナ戦争に端を発した制裁でモスクワが西側の金融システムから事実上切り離された後、BRICSのパートナーの多くはすでに自国通貨や代替通貨で取引を行っている。
ロシアとそのパートナーは、西側の要求に屈するのではなく、米国が世界経済の超大国から脱落した後、最終的に西側を世界貿易から切り離す新しい世界秩序の土台を築いている。
共産主義の中国は、安価に作られたガラクタの数々で急速に貿易の頂点に立ちつつあり、ロシアは他の通貨での金融取引を奨励することで、中国と他のBRICS加盟国がさらに米国を追い落とす手助けをしている。
「ドルを捨てることは、非ドル国の多極的繁栄を確立するために唯一まともなことだ。できるだけ早くドルを捨てれば、経済は解放される」と別の人は書いている。
「米ドルは世界の大量破壊兵器になっている。お金は労働の産物であるべきで、負債労働であってはならない」
コメントを残した他の誰かが提案したBRICSのアイデアのひとつは、加盟国が加盟国通貨だけのバスケット・システムを使うことである。
「そして、どの加盟国も国際貿易で米ドルを使用してはならない。これはBRICSにとって良い結果をもたらすと思う」
「以前は、世界は利便性と自由意志のために米ドルを使っていた。そして今、米ドルは繰り返し武器化されている」
「賢い国々は、アメリカの譲歩や曲折には動じないだろう」
別の人は、ドルを捨てることが最優先事項だと書いている。
BRICSがドルに打ち勝ち、脱ドルのプロセスを完了するためには、独自の基軸通貨と独立したSWIFTシステム、そして独自の海運、保険、国際融資の仕組みが必要だ。
「しかし、ドルやユーロを完全に捨てることが目的であってはならない。BRICS自身がメンバーに対して傲慢になったらどうするのか」
