ネタニヤフ首相、イスラエル国民に「長く困難な」戦争への備えを指示

イスラエル・テルアビブのキリヤ軍事基地で、ヨアヴ・ギャラント国防相、ベニー・ガンツ閣僚とともに記者会見するイスラエルのネタニヤフ首相(2023年10月28日)

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【RT】2023年10月29日

https://www.rt.com/news/586082-netaznyahu-long-gaza-war/

 

首相はハマスとの戦いを「第二の独立戦争」と表現した。


ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、10月28日(土曜)夜のテレビ演説で、イスラエル軍はガザのハマス過激派に対する戦争の「第2段階」を開始したと述べ、市民に対し、今後の長い闘いに備えるよう警告した。


「戦争の最初の数週間、我々は大規模な空爆を行い、敵に深刻な打撃を与えた...我々は多くのテロリストを排除した」と首相は演説で述べた。


ハマスが支配するパレスチナ自治区の保健省は10月29日(日曜日)未明、AFP通信にこう語った。死傷者のうち何人が実際の戦闘員であるかはまだ不明である。


「しかし、我々はまだ道の始まりにすぎない。ガザ地区内での戦いは困難で長いものになるだろう」とネタニヤフ首相は警告し、「これはわれわれの第二の独立戦争だ。これはわれわれの使命であり、人生の目的であり、われわれは共に勝利する」と強調した。

 

イスラエル国防軍(IDF)の作戦拡大は、ハマス過激派がユダヤ国家への奇襲攻撃を開始し、イスラエルの町や都市にロケット弾を打ち込み、ガザ国境付近の入植地を襲撃してから約3週間後のことである。

 

イスラエル当局によれば、戦争が始まって以来、およそ1400人のイスラエル人が殺され、200人以上が人質になったという。


「昨夜、追加の地上部隊がガザに入り、戦争の第二段階が始まった。その目的は、ハマスの軍事・政治能力を破壊し、拉致された市民を取り戻すことだ」とネタニヤフ首相は述べた。



イスラエル軍機は10月27日(金曜)~28日(土曜)の夜にかけてガザを空爆し、地上部隊と装甲車はパレスチナの飛び地に侵攻した。

 

しかし、現在進行中の「拡大」地上作戦に続いて、より大規模な侵攻が行われるかどうかは不明である。

 

本格的な侵攻はイスラエルに多くの犠牲者を出し、レバノンヒズボラなど他の地域プレイヤーとのエスカレーションの引き金になる懸念がある。


ヨアヴ・ギャラント国防相は10月28日(土曜日)に、イスラエルは「戦争において新たな段階に移行した」と述べ、ガザでの地上作戦は「新たな命令が下されるまで」継続すると付け加えた。