ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、暴力が激化する中、イスラエル国民とエチオピアのユダヤ人の救出を命じた。
2020年12月、エチオピアからの特別便でテルアビブに到着後、イスラエルの旗を振るユダヤ系エチオピア移民。Getty Images / Amir Levy
【RT】2023年8月11日
https://www.rt.com/news/581174-israeli-evacuates-jews-from-ethiopia/
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、暴力に苦しむエチオピアのアムハラ地域から200人以上を避難させるよう政府に命じた。
ネタニヤフ首相が8月11日(金曜日)に発表したビデオ声明によると、この命令は、北部の都市ゴンダールとバヒール・ダールに住む204人のイスラエル市民とエチオピア系ユダヤ人に関わるものだという。
ネタニヤフ首相は、避難者は4つの特別便でエチオピアの首都アディスアベバに運ばれ、そこからイスラエルに向かうと述べた。
「我々は彼らを温かく歓迎する。イスラエルへようこそ」
ゴンダールと州都バヒル・ダールは、政府軍と地元のファノ民兵との戦闘に見舞われているアムハラ州の6都市のひとつである。
多数の民間人が犠牲になっている。
エチオピア政府は先週、アムハラ州に6カ月間の非常事態宣言を発令した。
戦闘は今月初めに勃発し、11月に隣国ティグライ地方で内戦が終結して以来、エチオピア最大の治安危機となった。
この騒乱は、政府が4月に全国の地域治安部隊の解体を決定したことに起因していると言われており、この動きによってアムハラ州は近隣地域からの攻撃を受けやすくなっている。
ベータ・イスラエルとして知られるエチオピアのユダヤ人は、何世紀にもわたって東アフリカの北部と北西部に住んできた。
そのコミュニティの多くは、ここ数十年でイスラエルに移住してきた。ユダヤ人の祖父母を1人以上持つ人々は、イスラエルに定住し、同国の帰還法の下で市民権を得ることができる。
イスラエルは1991年の内戦中、24時間以内に約15,000人のエチオピア系ユダヤ人を極秘に救出した。
いわゆるソロモン作戦は、その後も小規模な避難が続いた。