モスクワ、フランスの暴動がヨーロッパにもたらす危険を警告

パリは社会の過激化を深刻に受け止めるべきだと、ロシア外務省が述べた。

ファイル写真 © AP / Aurelien Morissard

【RT】2023年7月7日

https://www.rt.com/news/579312-france-riot-europe-threat/


ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、アルジェリア系およびモロッコ系の17歳の男性が警察によって射殺されたことに端を発した、フランスにおける前例のない暴動の急増に深い懸念を表明し、いかなる形態の警察の残虐行為も行わないようパリに警告を発した。

 

 

「私たちは(フランス)当局に対し、フランスを騒然とさせた殺人事件の状況を直ちに解明し、犯人を処罰するために必要な措置をとるよう求める。

 

 

フランスの状況は、私たちの共通のヨーロッパ大陸の安全を脅かすものであってはなりません」と、ザハロワは7月6日(木曜日)の記者ブリーフィングで述べた。

 

フランスで暴動が頻発する中、モスクワは、暴動の舞台を作ったと思われる警察の横暴と、多数の企業を略奪し数百人の警官を負傷させた暴徒による騒乱の両方を非難した。

 

「ここ数年、フランスでは数々の人権侵害や警察の蛮行を目撃してきたが、17歳のアルジェリア人青年が警官に殺害された事件は、人権発祥の地と自称するフランスにおける問題の本当の大きさを世界に示した」と付け加えた。

 

ザハロワは、「排外主義、移民に対する敵意、反ユダヤ主義の表れのレベルの高まりを無視することは難しい」と述べ、フランス当局に対し、「社会の過激化の高まりを真剣に受け止める」よう促した。

 

ザハロワは別に、もともとウクライナに供給されていたフランス製の武器が原産国に現れ、暴徒が警察を攻撃するために使用していると主張した。

 

 

複数のメディアの報道によれば、ネオナチグループはフランスの暴動で直接行動を起こしている。

 

 

パリは、他国がどのように法の支配を守っているかを批判するのをやめ、自国の国内問題を解決し、市民を守ることに集中すべきだ、とザハロワは述べた。