北マケドニアのオフリドで行われたイベントに出席したセルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領(2023年3月18日)© Armend Nimani / AFP
【RT】2023年6月3日
https://www.rt.com/news/577396-vucic-kurti-wants-war/
セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、30人のKFOR平和維持軍が負傷した5月29日(月曜日)の暴動を起こしたのはアルバニア系コソボ警察であることを西側諸国は知っているが、それでもプリシュティナへの支援を継続する、と6月2日(金曜日)に述べた。
「この暴動は、NATOではなく、いわゆるコソボ警察が起こしたものだ」と、ブチッチ大統領は90分間のインタビューでPrva TVに語った。
アルバニア系民族の警察が最初に2人のセルビア系民族を取り押さえ、もう1人を射殺したが、かろうじて助かったとし、「我々が見た唯一の写真は、負傷したNATO軍人のものだった」と主張した。
「西側諸国の誰もが、これはプリシュティナの責任であると知っている。
しかし、(コソボ首相の)アルビン・クルティは、彼が何をしようと、アメリカ、ドイツ、イギリスがいわゆるコソボの独立を守ることを知っている、とヴチッチは言った。
5月29日(月曜日)の暴力事件は、セルビア人のボイコットにより投票率が一桁となった選挙後に就任したアルバニア系住民のズヴェカン市長に対するセルビア人の抗議で勃発した。
EUは、この選挙が正当なものであると宣言した上で、プリシュティナに対し、新たな選挙の実施を求めている。
ヴチッチ氏は、新たな投票を求めているにもかかわらず、「紛争はいつエスカレートするかわからない」として、楽観視していない。
EUは、アルバニア系住民が10年前に実施することになっていたことについて、「双方が作業を開始する」よう求めている、とヴチッチ氏は主張した。
ヴチッチ氏は、セルビア人が多いコソボ北部に「(クルティは)特別警察を送ることをやめないだろう」と述べた。
今日、あるアルバニア人の良い記事を見たが、彼はクルティのことを『戦争の夢』だと書いていた。
彼は(ウクライナのウラジーミル)ゼレンスキー大統領のようになりたいと考えている」とセルビア大統領は付け加えた。
「彼らはロシアに対する制裁の話しかしない」とヴチッチ氏は語った。
クルティは6月1日(木曜日)、ワシントン・ポストの取材に応じ、ベオグラードがコソボで「暴力的な暴徒」を扇動していると非難した。
彼は、ボイコットとは関係なく、プリシュティナにはアルバニア人市長たちを支持する以外の選択肢はなかったと主張した。
「他に誰がこの事務所に入れるというのか」と彼は言った。
NATOは1999年、アルバニア系民族の分離主義者のためにセルビアに対して78日間の空戦を行った後、コソボを支配下に置いた。
プリシュティナの暫定政府は、国連安全保障理事会決議1244号がセルビアの領土保全を確認しているにもかかわらず、2008年に独立を宣言した。
独立を認めないベオグラードの姿勢は、ロシア、中国、インドを含む世界の約半数の国から支持されている。