もうすぐレアアースになる: 風力発電とEV用のレアアース磁石の供給が2040年までに246,000トン足りなくなる。

Image: They will be RARER soon: Rare earth magnet supply for wind power and EVs will fall 246,000 tons short by 2040
【Natural News】2023年5月11日(木) by: キャッシー・B.

https://www.naturalnews.com/2023-05-11-rare-earth-magnet-supply-fall-dramatically-short.html


 代替エネルギーの推進により、一部の希土類鉱物の世界的な需要が飛躍的に高まることが予想されますが、新しいレポートでは、今後数年間で供給量が劇的に不足すると警告している。

 

 

アダマスインテリジェンス社によると、NdFeB 磁石の世界需要は、年平均成長率(CAGR)7.5%で増加すると予想されている。

 

これは、風力発電と電気自動車分野の2桁成長によるところが大きいと思われる。

 

その結果、これらの磁石に関連する希土類元素であるテルビウム、ディディミウム、ジスプロシウムの需要も大幅に増加すると予想される。

 

レアアースとは、17種類の金属元素のうち、現代技術で重要な役割を果たす元素のことだ。

 

レアアースとは、現代技術において重要な役割を果たす17種類の金属元素のことで、厳密な意味での希少性ではなく、他の鉱物と混ざり合っているため、地球からの採取が非常に難しく、精製も困難である。

 

多くの希土類元素は磁化が高いため、電子機器製造に適している。

 

アダマス インテリジェンスの予測は、現在のトレンドに基づき作成された。

 

これらの磁石の世界消費量は、地域的なパンデミックの課題と世界経済の苦境を受け、2022年に前年比1.9%増加した。

 

アダマスは、NdFeB磁石の年間供給不足を2030年までに60,000トン、2040年までに246,000トンと予測している。

 

一方、NdPr酸化物は、供給源の不足により、2040年までに90,000トンの供給不足になると予想している、と報告書は述べている。

 

アダマス インテリジェンスは、世界の磁石用希土類酸化物の消費額は、今年の推定108億米ドルから2040年までに567億米ドルと、5倍に増加すると予測している。

 

 

■■ 電気自動車と代替電力が鉱物の高需要を牽引する

 


専門家たちは、このシナリオについて長い間警告を発してきた。

 

何しろ、一般的な電気自動車は従来の6倍の鉱物投入量を必要とし、洋上風力発電は一般的なガス火力発電所の9倍の鉱物投入量を必要とする。

 

 

国際エネルギー機関(IEA)の試算によると、2015年のパリ協定の目標を達成するために必要な再生可能エネルギーを世界が構築できた場合、鉱物の需要は今後20年間で2倍から4倍になる可能性があるという。

 

 

リチウムは電池に、亜鉛は風車に、シリコンはソーラーパネルに、銅は送電線に、それぞれ必要とされるだろう。

 

さらに問題を複雑にしているのは、中国がこの惑星の重要な鉱物の加工を独占していることだ。

 

レアアースの80%、コバルトの60%、リチウムの50%が加工されている。

米国は、消費する鉱物の約半分を輸入に頼っている。

 

中国が輸出を制限することもあり、価格が高騰して品薄になることもある。

 

また、レアアースを軍用機器に使用する場合、中国から供給を受けている国にとっては、国家安全保障上の問題がある。

 

また、レアアースの採掘や加工が環境に与える影響も問題視されている。

 

代替エネルギーの推進者は、代替エネルギーが環境にやさしい道であるとしているが、これらのエネルギーを生み出すために必要な元素の採掘と加工は、放射性廃棄物水質汚染、その他の環境問題を引き起こす。