銀行危機は世界的な金融メルトダウンの引き金になりかねない - ANZ

ANZ銀行のトップは、金融不安の終結を予想するのは時期尚早であると述べている

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【RT】2023年3月28日

https://www.rt.com/business/573693-global-financial-crisis-warning/

 

 

オーストラリア・ニュージーランド銀行グループ(ANZ)のシェイン・エリオットCEOは3月27日(月曜日)、米国と欧州の一部の銀行が直面している脅威は、世界金融危機を引き起こす「可能性」を持っていると警告した。

 

 

世界各国政府は、銀行業界の一部に対する投資家の信頼がすでに揺らいでいることから、その影響を強く懸念している。

 

 

エリオット氏は、現在の状況が、2008年に世界経済を不況に陥れたような「もう一つのGFC(世界金融危機)」をもたらすと考えるのは時期尚早だとし、米国や欧州の銀行部門が直面している課題が、世界的にマイナスの影響を及ぼす可能性があると述べた。

 

「このような事態が起こることに驚くべきではなく、ある種の危機であることは明らかだが、金融危機なのか? しかし、それが金融危機なのか? 金融危機なのか? そう、その可能性があるのです」とエリオットは述べている。

 

エコノミストは、オーストラリアの銀行セクターは資本が潤沢で流動性も高いため、世界的なボラティリティに強いと評価している。

 

同時に、米国の金融機関の破綻やクレディ・スイスの緊急買収を受け、同国の規制当局は国内の金融機関に対する管理・監視を強化している。

 

一方、ANZのCEOは、欧米の金融機関に対し、「明らかに終わっていない」と、早期回復への希望的観測に警告を発している。

 

ここに座って、「シリコンバレー銀行とクレディ・スイスの破綻が終わり、元の生活に戻るだろう」と言うことはできないと思う。

 

「このようなことは、長い期間にわたって続くものです」と彼は締めくくった。