農民組合は、干ばつと飼料不足が原因であると述べている。
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【RT】2022年8月7日
https://www.rt.com/business/560391-france-milk-shortage-prices/
フランスの農業生産者組合(FNSEA)は8月6日(土曜日)、干ばつによる飼料不足のため、フランスの消費者はこの秋から冬にかけて牛乳や乳製品の不足に直面する可能性があると警告した。
「牛乳を生産するためには、飼料、主にアルファルファとトウモロコシが必要であるが、今年はほとんどなかった。FNSEAの経済委員会責任者であるヤニック・フィアリップ氏はる・フィガロ紙に次のように語った。
「ですから、今年の秋と冬は牛乳が足りなくなる恐れがあります。今年は干ばつが続いているため、いつもならこの時期に草原にいる動物たちが食べるものがない」のだという。
フィアリップ氏は、フランスの乳価は伝統的にドイツやオランダなど他の多くのヨーロッパ諸国よりも20%低く、フランスの農家は「生産の持続性を確保するために」価格改定を要求するようになってきていると指摘した。
同高官は、農家が政府から50%補助される飼料を購入できるようにするための「災害基金」の活性化を呼びかけた。
フランスはここ数週間、前代未聞の干ばつに見舞われている。
気象庁La Chaine Meteoによると、先月、同国では9.7ミリしか雨が降らず、例年の平均である70ミリを大きく下回る結果となった。
このため、2022年7月は、1959年以来、フランスで最も乾燥した月となった。
雨の不足などで、全国100以上の町で飲料水の不足が起きている。