LTO(陸運局)へまたまた

今日やっとこさOR(車両の登録書みたいなやつ)のオリジナルペーパーをやっと受け取ることができた。2か月半経ってこれでまだ半分地点。最初“翌日できる”と言われていたのだが……。

で、次に登録者の名義変更後の登録類(CRというやつ)を上げて貰わないといけないのだが、うちの車の前オーナーがオリジナルのCRを紛失しており、そのために滞っているという。しかも前オーナーは車の購入時、マニラのLTOで登録しているため、オリジナルの再発行をしにマニラかセブまで行かないといけないという。そんなことなら最初からそう言え(オリジナル紛失は当初から分かっていたそうだから)、無意味に長く待たされていただけではないか。

しかも私たちの担当おやじはLTOの元職員でそこそこの地位でもあったのだが、今はただのフィクサー(違法)であることも分かり、最初に職員を名乗っていた事やうちの家に直接やってきたことなどとにかくいろいろ不正な点を厳しく追求した。

そのころデイビッドさんからメールが入り、LTOでのことを尋ねられたので来てもらうことにした。前オーナーを紹介して仲介してくれたのは彼でもあるし、私たちはおっさんとやりあってはいるが、支払った金額やフィクサーのおっさんの言っていることが正当なのかを確認してもらうためでもあった。

まぁ金額的にはここまでのところボラれたりしていないそうだが、オリジナルのCRをマニラかセブのLTOへ再発行してもらいに自分たちが行くか、このフィクサーおやじに代わりに行ってもらうかどっちかになるという。再発行費用がなんと6000円!(単にPC内のデータを出力するだけのようなもんなのに)

6,000円とは何事だと私がまだ怒っていたら、デイビッドさんは自分も同様の経験があって同じ金額だったのでこれは払わないと仕方ないだろうとのことだった。
私は再発行料はともかく、セブまでの旅費は私らは絶対払わんと言った。

その場では、とりあえず今現金を持っていないということで即答せず、一旦引き上げた。
私はこのおっさんをハナから信用してなかったので結構言うことは言ってきたが、デイビッドさんはおっさんとビサヤ語で話していたが、面と向かってはどうこう言わず、引き上げてきてから“あのおやじは信用できるか分からないし、自分の知り合いがLTOにいるのでフィクサーではなく、ここから先はLTO職員にやってもらえるように頼む、少し安く(4,000円位)してもらえるかも”と言ってくれた。

まぁそれはともかく、デイビッドさん曰く“そのおっさんは確かに以前LTOの職員でいい地位にいた。でも市長が変わって職員も総入れ替えになった。だから今はフィクサーやってるんだろう”とのことだった。

市長が変わると前市長傘下の職員全てお払い箱って……まぁ新市長の周辺の人たちに就職先を世話するということで、これまでの人がみんなクビになってしまうのだろう。公務員でも安定してないんだな。こっちはすべてがコネの世界なのでなんか分かる気がするが、これは今日初めて聞いた話だった。

デイビッドさんに聞いた。“フィクサーに注意だとか、フィクサーは違法、取り締まり強化!だとか、罰則とかがLTO建物内外にデカデカ貼ってあるけど、あれは訴えることや警察に付きだすことはできないのか? 何で周辺に事務所構えて(小屋みたいなもんだが)のうのうとやってられるのか?”と聞いたら、“フィクサーは元職員だったりするから、LTO内部の人間や警察ともなぁなぁだし、フィクサーを付きだしても実際にはつかまらないんだよ、みんなグルだから”とのことだった。なるほど。
“じゃあ、ああいう張り紙はただのジェスチャー?”と聞くと“うん、ジェスチャーだね”と。

おっさんからは夕方“あんたらは私のことを信用してないんだろうが、私は今日からセブへ行く”とかなんとかかんとか、恨みがましいテキスト(携帯メール)が入っていたが、とりあえずシカトしておいた。