WHO、麻疹対策強化の必要性を訴える 出典:YouTubeスクリーンショット
【インサイダーペーパー】AFP 2025年8月21日 午後1時57分
Canada measles cases pass 4,500, highest count in Americas - Insider Paper
カナダの麻疹感染者数は4,500人を超え、人口約500万人の西部アルバータ州では、
今年の感染者数が米国を上回ったことが、8月21日(木曜日)に更新されたデータで明らかになった。
今月発表された世界保健機関(WHO)のデータによると、今年アメリカ大陸で確認された麻疹感染者の約半数がカナダで発生している。
カナダは1998年に麻疹を公式に根絶したが、ウイルスは再び猛威を振るい、特に一部のメノナイト派キリスト教コミュニティの未接種者の間で蔓延している。
今週更新された連邦政府のデータによると、カナダで最も人口の多いオンタリオ州(人口約1,600万人)では、2,366人の感染が確認され、全国の感染者数は4,638人となった。
アルバータ州政府は毎週木曜日8月21日に統計を発表しており、同州では1,790件の感染が確認され、人口比で見ると最も被害が大きい地域となっている。
米国疾病予防管理センター(CDC)は今週、過去30年間で最悪の麻疹流行に直面している米国では、1,375件の感染が確認されたと発表した。
WHOの地域事務局である汎米保健機構(PAHO)は今月、確認された感染者の71%がワクチン未接種者で、さらに18%がワクチン接種歴不明者だったと発表した。
カナダの専門家は、ワクチンに関する誤情報の蔓延など、今回の流行を引き起こした複数の要因を指摘している。
カナダの医師たちは、数十年にわたりワクチンに関する虚偽の情報を拡散してきたロバート・F・ケネディ・ジュニア米国保健長官を批判している。
しかし、カナダにおける流行の大半は、メノナイト派を含むアナバプテスト派のキリスト教コミュニティで発生しており、そこではワクチン接種への抵抗感が歴史的に続いている。
アウトブレイクの発端は、東部ニューブランズウィック州で行われたメノナイト派の結婚式と関連があるとされています。
メノナイト派のコミュニティがより多く存在するオンタリオ州とアルバータ州以外では、症例は散発的に発生しており、ブリティッシュコロンビア州は190件の症例で3番目に被害が深刻です。
2025年のアウトブレイク中にカナダで麻疹関連の死亡が疑われたのは、母親がワクチン接種を受けていなかった新生児のみでしたが、
当局は、この赤ちゃんは早産で生まれており、他の疾患も抱えていたと指摘しています。