シリア、技術的故障で全国停電

The Italian Ambassador to Syria, Stefano Ravagnan, accompanied by a delegation of represen

【ブレイトバート】2025年4月2日 ジョン・ヘイワード著

https://www.breitbart.com/middle-east/2025/04/02/syria-suffers-nationwide-power-outage-due-to-technical-malfunction/

シリアエネルギー省は4月1日(火曜日)、全国停電の原因を「電気システムの技術的故障」と説明した。

 

 

4月1日(火曜日)の夕方に停電が発生し、4月2日(水曜日)の朝までに電力が復旧したのは3つの州のみだった。

 

 

電力送配電公社のハレド・アブディ総裁は、ホムス、ハマ、タルトゥースの各州で電力が復旧し、「残りの州にも徐々に復旧する」と述べた。

 

 

シリアの電力はせいぜい不安定で、国土の大半で1日3時間程度しか安定して電力が供給されない。

 

 

2011年に始まった長く過酷な内戦は、国の脆弱な電力インフラの多くを破壊した。

 

 

もう一つの問題は、シリアが50年間続いたアサド王朝時代にイランの石油輸入に大きく依存していたことだ。

 

内戦中に自国の生産能力の多くが破壊されたためだ。2011年以前、シリアは1日あたり最大40万バレルの原油を生産しており、国内需要を満たすには十分で、輸出用のわずかな余剰分もあった。

 

12月にバッシャール・アサド独裁政権がジハード反乱軍に打倒されると、イランの石油供給は途絶えた。

 

カタールは3月にヨルダン経由で天然ガスを汲み上げ、シリアのエネルギー需要の一部を満たし始めたが、これらの輸入はシリアが毎日必要とする推定6,500メガワットのうち約400メガワットの発電にしか役立たない。

 

ダマスカスの反政府勢力はシリアのエネルギーインフラを復旧し、電力網を修復することを約束しているが、その取り組みには2,500億ドル以上の費用がかかり、アサド政権に対する制裁が続く限り、そのような巨額の投資を集めることは難しいだろう。

 

自由世界がアサド政権に代わった「暫定政府」に疑念を抱き、その政府が産業発展のための安全な環境を提供できるかどうか疑問視する限り、国際エネルギー企業はシリアへの投資に消極的になるだろう。

 

エネルギー不足を補うもう1つの計画は、カタールとトルコから2隻の発電船を購入するというもので、両国で数百メガワットの電力を発電できる可能性がある。

 

シリア政府のエネルギー配給局長アブディ氏は1月に船の計画を発表したが、船がいつ到着するかは明らかにしなかった。