カナダの失業率、11月に8年ぶりの高水準に急上昇

出典:Pixabay
【インサイダーペーパー】AFP 2024年12月6日 10:48
https://insiderpaper.com/canada-unemployment-rate-jumps-in-november-to-8-year-high/
カナダの失業率は、より多くの人々が職探しをする中、11月に0.3ポイント上昇し、8年ぶりの高水準となる6.8%に達したと、同国の国家統計局が12月6日(金曜日)に発表した。


コロナウイルス感染拡大を抑制するためのロックダウンが労働に劇的な影響を与えた2020年と2021年を除くと、これは2017年1月以来の高水準であると、カナダ統計局は述べた。


10月にはほとんど変化がなかったが、今月は雇用が5万1000人増加した。

 

増加分のほとんどはフルタイムの仕事であり、そのほぼすべてが公共部門であったと述べた。

 

経済学者らは、失業率の比較的大きな上昇を軽視し、失業率の大幅な上昇は、完全な雇用喪失ではなく労働力人口の大幅な増加が原因であると指摘した。

 

「今日の雇用報告の混乱にもかかわらず、経済は雇用を継続的に創出しており、労働市場が堅固な基盤の上にあるという我々の見解を裏付けている」

と、TDエコノミクスのアナリスト、ジェームズ・オーランド氏は調査メモで述べた。

 

彼と他のアナリストは、来週のカナダ銀行による主要貸出金利の引き下げ幅は、10月の大幅な引き下げに続いて、少なくとも25ベーシスポイントになると予想していると述べた。

 

カナダは6月初旬に金利引き下げに踏み切るまで、ほぼ1年間にわたって20年間で最高水準の5.0%で基準金利を据え置いていた。

 

これは、新型インフルエンザが主な原因となって長引いたインフレの後、金利引き下げに踏み切った先進7カ国(G7)の中で最初の国となった。

 

カナダの最後の金利引き下げ幅は0.25%であった。

 

カナダ統計局によると、卸売・小売業、建設業、専門・科学・技術サービス業、教育サービス業、宿泊・飲食サービス業では失業率が上昇した。

 

一方、製造業、運輸・倉庫業、天然資源産業では失業率が低下した。