テロの脅威が高まるなか、フランスは五輪開会式に向けた緊急対策を準備

2017年9月13日(水)、ペルーのリマで行われた2024年大会をフランスの首都に授与する投票を前に、エッフェル塔を見下ろすトロカデロ広場にオリンピックリングのディスプレイを設置するパリ当局者。(AP Photo/Francois Mori)

2024年04月05日【REMIX NEWS】著者VILÁGGAZDASÁG(ワールドワイド)

https://www.rmx.news/france/france-prepares-contingency-plan-for-olympics-opening-ceremony-amid-rising-terror-threat/

テロ対策当局は、今夏の2週間のイベント期間中、大規模なスクリーニングや監視など、作戦を強化する。

 

パリ・オリンピックの主催者は、テロの脅威によって開会式が危うくなった場合に備えて「プランB」を用意している。

 

当初の計画では、30万人の観客を集めて開幕する予定だったが、モスクワでのテロ事件を受けて、主催者側は不測の事態に備えた計画を立てなければならなくなった。

 

アメリー・ウーデア・カステラ・スポーツ五輪担当相はテレビのインタビューで、やむを得ない場合は当初の案を変更することができると述べたが、代替案については多くを明かさなかった。

 

主催者側は、会場は変更しないが、パレードの量を減らし、たとえば、セーヌ川沿いのスタジアムに向かうボートに選手を乗せず、開会式に参加する芸能人のためにボートを確保するといった情報を漏らしている。

 

「今日、オリンピックとパラリンピックにテロの脅威はありませんが、状況を監視し続けます」とウデア=カステラはフランス2に語った。

 

「私たちがそれについて語らないからといって、プランBについて言及しないからといって、それが存在しないということではありません」

 

フランスは自国領土への治安部隊の派遣を数十カ国に要請している。

 

2024年のパリ・オリンピックは警備の厳重なイベントであり、イスラム過激派によるテロの脅威は依然として高く、イスラエルでの戦争のためパレスチナ人テロリストによる報復の恐れもある。

 

この問題は、2週間前にモスクワで144人が死亡したイスラム国によるテロ攻撃の後に提起された。これを受けてフランス政府は、"テロ緊急事態 "として警戒レベルを最高レベルに引き上げた。

 

その数日後、ジェラルド・ダルマナン内相は、オリンピック開催に向けて100万人をスクリーニングし、フランスは治安を維持する用意があると示した。

 

7月26日に開催されるパリ夏季オリンピックの開会式には、現在のところ32万6000人の観客が集まると予想されており、そのうち22万2000人は無料でショーを見ることができる。

 

セレモニーでは、代表団を乗せた180隻のボートが、オーステルリッツ橋からエッフェル塔までのセーヌ川6キロを航行する予定だ。

 

そのうち94隻が選手団を乗せ、86隻が警備と技術チームのために確保される。