ブラジルの歴史を変えることができる政令法

2022年12月4日【TLBスタッフ】

 https://www.thelibertybeacon.com/the-decree-law-that-can-change-the-history-of-brazil/


■■ ブラジルの歴史を変えることができる政令
BY:セザレ・サッケッティ 

 

ボルソナロ大統領に最も近いブラジルの愛国者たちの界隈で出回っている36ページがある。


もし効果的に実行され、本物であることが証明されれば、ブラジルの歴史を本当に変えてしまうかもしれない36ページがあるのだ。


問題の36ページは、ブラジルの機関紙から流出したと思われるPDF形式の文書である。

 

それは、「制度的秩序の憲法裁判所(TCOI)」と呼ばれる特別裁判所の設置を定めた政令である。

 

この政令は、その根拠を説明する、かなり明確な前提条件から始まっている。

ブラジルは、行政、司法、立法など共和国のあらゆる部門に影響を及ぼす「制度的混乱」という状況を経験している。

 

10月30日に、おそらく2年前に米国で目撃されたものに匹敵する規模の大統領に対する選挙詐欺だったものを実施するに至ったのは、この無秩序である。

 

ボルソナロ大統領は当時から、そしておそらく選挙当日よりもずっと前から、自分が実質的な選挙クーデターの犠牲者であることを完全に認識していたようだ。


だからこそ、最高選挙裁判所(TSE)が電子投票による選挙を選択したことに強く異を唱えていたのである。

 

電子投票は、紙の投票よりも不正を行いやすいシステムだ。

 

必要なのは、電子投票機とサーバーの管理である。

その機械と管理者が選挙の勝敗を決めるのだ。

 

しかし、ボルソナロ大統領は、不正が行われた瞬間に、すぐに動き出した。

ボルソナロは最初の瞬間から、ブラジルのディープ・ステートが自分に対して実行したクーデターを阻止するために、細部まで研究された計画に従っていたようだ。

 

投票から2日後、アルボラーダ大統領府のプレスルームでマイクを前にした彼は、対立候補であるルーラの「勝利」を一切認めず、直ちに憲法に従うことを約束した。

 

大統領の戦略を理解するためのキーワードは、まさにこの最後の一文である。

 

投票に重大な不正があった以上、国家元首は民主的秩序を守るために、憲法が自分に与えた手段に訴える権利があり、またその義務もある。

 

そしてこの点で、憲章第142条は極めて明確である。

 

軍隊は、憲法の保障と法秩序を維持するために召集される。

 

軍隊は大統領の執行機関であり、これらすべてを確保することができるのである。

 

そして、この秩序が、軍司令官に対する破壊行為に加担している政治・司法機関のメンバーによって侵害された場合、司令官は、侵害された秩序を回復するために憲法が付与する権限を行使する権利を有するのである。

 


ボルソナロは、真正と思われるこの政令法に至るまでに必要だったすべての道をたどった。

 

大統領は自分の理由を主張するために管轄の裁判所に目を向け、アレクサンドル・デ・モラエスが裁判長を務める連邦最高裁判所(TSF)の職員に、自分に対して行われた不正行為の証拠を持ち込んだ。

 

 

■■ ブラジルのディープ・ステートとアメリカとの関係

 

デ・モラエスは選挙違反の証拠となる要素を考慮することを拒否しただけでなく、ボルソナロとその党に2290万レアル(ユーロに換算すると約400万円)という非常に重い罰金を課したほどだ。


そして、ブラジル大統領を打倒することだけを目的とした憲法上の混乱を作り出す上で重要な役割を果たしたと思われるのが、まさにこのTSFの会長である。

 

 

デ・モラエスは、ブラジルのみならずアメリカのディープ・ステートとも深いつながりを持つ人物である。

 

つい先日も、国際金融勢力の戦略都市の1つであるニューヨークを訪れたばかりだ。

ここで高官は、ブラジル・アメリカ商工会議所で講演を行った。

 

この商工会議所は、ブラジルとアメリカの大企業の関係を管理するところである。ブラジルの経済力とアメリカの経済力との接点と定義することができる。

 

この商工会議所の役員には、『フィナンシャル・タイムズ』のコラムニスト、アレッサンドル・シアノや、銀行大手メリルリンチのアレクサンドル・ベッタミオなどが名を連ねている。