クリプトームの創設者がアサンジの起訴を求める

   

【Zero Hedge 】BY:タイラー・ダーデン 2022年12月2日

https://www.zerohedge.com/political/cryptome-founder-asks-be-indicted-assange

Authorsed by Joe Lauria via Consortium News,

 

ウィキリークスの発行人ジュリアン・アサンジが後に起訴されたのと同じ未編集の文書を先に公開した米国のウェブサイトの創設者が、アサンジと共同被告にするよう米司法省に招請した。

 

「クリプトームは、ウィキリークスによる公電の公開に先立ち、2011年9月1日に暗号化されていない国務省公電を公開しました」。

 

ジョン・ヤング氏は司法省提出用紙にそう書き、ヤング氏は11月29日(火曜日)にツイッターに投稿した。


「クリプト―ムが未編集の公電を公表して以来、米国政府関係者は私に連絡を取っていない」と書いている。「謹んで、司法省がスパイ活動法の下でアサンジ氏を起訴する際に、私を共同被告として追加するよう要請します」。

 

アサンジ氏は、機密情報の所持と流布の罪で起訴されており、ヤング氏が所持し流布したものと同じ資料もある。

 

ヤング氏は1996年に「無料の公共図書館」と称するクリプトームを設立した。

 

同団体は、生の機密・非機密政府文書をインターネット上で公開するウィキリークスの先駆け的存在であった。

 

ヤングは2020年9月にロンドンで行われたアサンジの身柄引き渡し審問で証言している。

彼の宣誓陳述にはこうある。

 

「私は2011年9月1日にクリプト―ム.orgでURL https://cryptome.org/z/z.7z、未修正の外交文書を公開し、その公開は現在も利用可能です。...私がCryptome.orgで編集されていない外交文書を公開して以来、米国の法執行機関は、この文書の公開が違法である、構成されている、または何らかの形で犯罪に寄与していると私に通知せず、削除するよう求めてもいない」。

 

 

■■ 傷ついた情報提供者

 

アサンジ氏に対する司法省の訴訟の要は、陸軍情報分析官チェルシー・マニングがリークした国務省の公電を無謀にも公開し、それが米国の情報提供者の命を危険にさらしたと米国が言っていることである。

 

ヤング氏は司法省に対し、アサンジ氏より先にこれらの名前を公表した自分も起訴されないのはなぜか、と問いかけている。

 

マニングの軍法会議では、ロバート・カー准将が、ウィキリークスの公開によって実際に被害を受けた者はいないと宣誓して証言した。

 

当時の国防長官ロバート・ゲイツは、このリークを「厄介」「恥ずかしい」としながらも、米国の外交利益に「かなり控えめな」ダメージを与えたに過ぎないと述べた。

 

ロイターは2011年1月にこう報じている。

 

米政府内部では、オバマ政権の公言とは裏腹に、外交文書の大量流出が海外にある米国の利益に対して限られた損害しか与えていないと判断している。

 

レビューについて説明されたある議会関係者は、ウィキリークスのウェブサイトを閉鎖し、リーク者を告訴する法的努力を強化するために、政権は暴露が米国の利益を著しく損ねたと公言せざるを得ないと感じたと語った。

 

アサンジは実際、リリースを公開する際に彼と協力した主流メディアのパートナーの編集者よりも、冗長化について懸念していた。


■ クリプトームのジョン・ヤングスクリーンショット、フォーブスより

出版前の週末にロンドンでアサンジの活動を記録したオーストラリアのテレビジャーナリスト、マーク・デイビスは、他の編集者が帰宅している間、アサンジは徹夜で情報提供者の名前を編集したと語っている。

 

■ ガーディアン誌のジャーナリストとパスワード

出版の2日前、アサンジはロンドンの米国大使に、「米国政府は、情報の公開が、まだ対処されていない個人を重大な危険にさらすと考える特定の事例(記録番号または名前)を私的に指名してほしい」と助けを求める手紙を送った。


これに対し米国は、ウィキリークスに対し、公電の公開を中止し、保有する公電を返還するよう要求した。

 

結局、2010年11月にウィキリークスとその主要パートナーであるニューヨークタイムズ、ガーディアン、エルパイス、ルモンド、デア・シュパイゲルによって国務省公電の冗長化版のみが公開された。

 

これは、2011年2月にガーディアンの二人のジャーナリストによって出版された本が、編集されていないファイルへのパスワードが不思議なことに章の見出しの一部として表示されるまでは、そうであったのだ。

 

このことは、ウィキリークスが口止めをしたため、2011年8月にフライタークというドイツの出版社がパスワードを持っていると言うまで、気づかれることなく放置された。

 

これを知ったアサンジは国務省に連絡し、情報提供者の名前の公開が差し迫っていることを警告しようとした。しかし、彼は拒絶された。