台湾首相、香港の自由と民主主義は「消滅した」と発言

中国の習近平国家主席が英国からの返還25周年を祝うために香港を訪問した際、台湾の首相は7月1日、香港では自由と民主主義が消滅していると述べた。

 

出典Flickr

 

 

【Insider Papre】AFP2022年7月1日

https://insiderpaper.com/taiwan-premier-says-hong-kongs-freedom-and-democracy-have-vanished/

 

 

習近平はこの珍しい訪問で、中国による香港支配を称賛し、反対意見を封じ込めた長年の政治弾圧の後、香港は繁栄していると主張した。

 

 

「香港の人々が経験している痛みを見れば、香港が良くなっているのか悪くなっているのかがわかるだろう」と、蘇曾長首相は台北で記者団に語った。

 

 

彼は、香港が2047年まで主要な自由を維持できるという北京の約束に言及し、「まだ25年しか経っていないのに、過去には50年間も変化がない約束だった」と述べた。

 

 

また、中国の元指導者である鄧小平が、香港返還後も生活は変わらないと香港人に約束した言葉を引用し、「『踊りは続く、馬はまだ走る』は消え、自由と民主主義さえも消えました」とも述べた。

 

 

中国共産党は台湾を支配したことはないが、台湾を自国の領土とみなしており、必要なら武力でいつの日か奪取すると宣言している。

 

 

中国共産党は、台湾に香港と同様の一国二制度という統治モデルを提示しており、これにより台湾はある程度の自由と自治を保つことができると考えられている。

 

 

この提案は、台湾の政治的スペクトルの中で広く拒否されており、北京による香港の自由に対する弾圧は、その気持ちをさらに強くしている。

 

 

蘇氏は、台湾は自国の主権、自由、民主主義を堅持しなければならないと述べた。

 

 

「中国のいわゆる一国二制度は、単に試練に耐えていないだけだ」と彼は言った。