世界のほぼ4分の1が飢餓状態に陥る可能性がある -セルビア大統領

ウクライナ紛争による飢餓で「新たな問題」が生じる可能性があるとセルビア大統領

 

  

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セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、5月21日(土曜日)、ノヴィ・サドで開催された第89回国際農業博覧会でのスピーチで、ウクライナでの戦争が長く続けば、世界の人口の4分の1近くが食糧不足に陥る可能性があると述べた。

 

「東ヨーロッパの紛争に変化がなければ、世界のほぼ4分の1が基本的な量の食料を必要とするようになり、新たな問題が生じるだろう」と、21カ国から出展者が集まるセルビアの都市での1週間のイベントの開会の挨拶でヴチッチ大統領は言った。

 

しかし、5月の初めに彼は、来年の冬は地球上の人口の大部分を襲うと予測した食糧不足をセルビアは免れるだろうと述べ、それは「70年間で最も厳しいものになるだろう」と述べた。」

 

 

ブチッチ氏は、セルビアハンガリーの緊密な関係を賞賛し、ハンガリーEU内で2番目に大きな貿易相手国になったと説明した。ハンガリーのオルバン首相も開会の辞に出席し、両国は強力な農業部門を持っていると述べた。

 

 

オルバン首相は、「急激なインフレ、物価上昇、飢餓、ウクライナの紛争」を認めながらも、「ヴチッチとの会談に基づき、ハンガリーセルビアを、セルビアハンガリーを頼れるという良い知らせだ」と歓迎した。

 

ハンガリーの指導者は、ロシアに対して「ブリュッセルで採用された経済的に容認できない措置」を批判しながら、「我々は困難な冬を迎えるだろうが、セルビアハンガリーには重要な食糧備蓄があり、天然ガスに関しては我々の二国は安全である」と続けた。

 

オルバン氏は、EUがロシアに課している制裁は、モスクワへのダメージよりもハンガリーや他の欧州諸国へのダメージが大きいと繰り返し述べている。

 

彼は、セルビアのように、「ハンガリーはロシアに対して核爆弾に匹敵する制裁を課していない」と指摘した。ブダペストはこれまで、ロシアの石油とガスの輸入を全面的に禁輸しようとするEUの努力を妨げてきた。