教会の10周年記念

今日はうちの教会の10周年記念礼拝だった。たくさんの人がやってきた。

ゲストスピーカーはトゥーツ・デレーチョという40代の牧師でとても面白かった。

テーマはピリピ人への手紙3章13節をメインに「うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進む」で、明快かつ分かりやすいメッセージだった。パスター・ガミたちとはG12という弟子訓練を共に行っていた先生で、キリストの弟子となるための励ましと訓戒のメッセージだった。

「兄弟たちよ。私は、自分はすでに捕えたなどと考えてはいません。ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。」(ピリピ3:13‐14)

どこに向かって進んでいるのかを明確にする、途中で後ろを振り返らない、最終目標に到達するために不要なものを捨てる、自分を捨てる、というポイントが特にパウロの言葉、パウロの生涯から取り上げられた。

キリスト教会ではよく語られるテーマでもあるので全般的に分かりやすいメッセージだったが、その中で特に心に止まったことは、なぜ人は過去を振り返ることが多くなってしまうのか、ということの解説だった。

それは、人は過去のことは体験済みのためよく分かっているが、未来のことは分からないため、例え素晴らしい未来が待っていたとしてもイメージがしにくい。素晴らしいかどうかすらイメージしにくい。しかし、過去に体験済みの良かったことについては覚えているからイメージできる。だから、イメージできない素晴らしい未来よりも、自分の体験した良かった過去のほうを慕うようになる、ということ。

これを言い換えれば、過去を振り返らない人というのは、過去より先の未来のほうが素晴らしいと確信している人だ、とも言える。クリスチャンであれば、聖書が約束している未来を信じて疑わない人、そこへ到達する生き方をする人、だと言える。