ソチにあるボチャロフ・ルチェイ大統領公邸での会談中のドイツのアンゲラ・メルケル首相とロシアのウラジーミル・プーチン大統領。 © Sputnik/Dmitry Astakhov
【RT】2024年12月4日 15:14 ホーム世界のニュース
https://www.rt.com/news/608728-merkel-putin-dog-meeting-apology/
メルケル前ドイツ首相は、プーチン大統領が2007年の会談に愛犬を連れてきたが、メルケル氏が犬を怖がっていることを知っていたにもかかわらず、と主張している。
ドイツのアンゲラ・メルケル前首相は、2007年にプーチン大統領が意図的にラブラドール犬を会談に連れてきたのは、彼女を「試す」ためだったと主張している。
ベテラン政治家であるメルケル氏は、プーチン大統領は彼女が犬に対して不安を感じていることを知っていたと主張している。
17年前にロシアのソチで行われた会談中に、黒ラブのコンニが2人の間にしばらく加わっていた。メルケル首相は1995年に犬に噛まれたことがあり、それ以来犬に対して警戒心を抱いていると伝えられている。
12月3日(火曜日)にCNNのクリスティアン・アマンプールとのインタビューでその時のことを思い出しながら、メルケル首相は次のように語った。
「あれはちょっとした、様子をうかがう試みだった。つまり、その人がどれほどタフで、どれほど強いか、ということだ。」彼女は、側近が事前にロシア当局者に彼女が犬嫌いであることを警告していたことから、プーチン大統領が彼女の犬嫌いを単に忘れていたとは考えにくいと主張した。
「あれは権力闘争だ」と彼女は結論づけた。
最近出版された回顧録『自由』の中で、メルケル首相は同様に、プーチン大統領は「必要であれば、愛犬のコニーの力を借りてでも、何かを主張しようとしていた」と記している。
前首相は、会談中、犬を無視して冷静さを保とうとしたことを回想している。
「私はプーチン大統領の表情から、彼がその状況を楽しんでいるように感じた。彼はただ、苦痛を味わう人間がどんな反応を示すのかを見たかっただけなのだろうか?」と著書の中で問いかけている。
先月末、記者団に対して、ロシア大統領は2007年の会談前にメルケル首相が犬を怖がることを知らなかったと繰り返し述べた。
「もし当時それを知っていたら、決してそんなことはしなかっただろう」と彼は主張し、コニーを連れて行ったのは、実際には「リラックスした楽しい雰囲気」を作り出すことを期待してのことだったと付け加えた。
彼はドイツ在住の経験から、「ドイツの人々はペットに対してとても前向きな姿勢を持っている」ことを理解していた。
「彼女が喜ぶと思ったのです。後で、彼女が犬を怖がっていることが分かりました」とプーチン大統領は述べ、「そのことを知ってから、彼女に謝りました」と付け加えた。
ロシア大統領は元ドイツ首相に直接こう語りかけた。
「アンゲラ、許してくれ。君を悩ませるつもりはなかったんだ。」
「もし君が今度(ロシアに)来ることがあれば、今日ではありそうもないが、私はもう二度としないだろう」とプーチン大統領は付け加えた。