トランプ氏、就任式前に人質解放しなければ「地獄を見ることになる」とハマスに警告

【ゼロヘッジ】タイラー・ダーデン著 2024年12月3日火曜日 - 午前3時25分

https://www.zerohedge.com/geopolitical/trump-warns-hamas-hell-pay-if-hostages-arent-freed-inauguration
次期大統領のドナルド・トランプ氏がイスラエルを強く支持していることは周知の事実である。

 

ガザ地区でのイスラエル軍の1年間にわたる戦争で民間人の死者が数万人に上っているにもかかわらず、である。

 

トランプ氏は、親イスラエルタカ派を主要な国家安全保障ポストに起用している。

 

だからこそ、トランプ氏がすでに強硬な姿勢を示し、ガザ地区ハマスパレスチナ武装勢力が直ちにイスラエルの人質を解放しなければ、事態をエスカレートさせると威嚇していることにも驚きはない。

 

「中東で、世界全体の意思に反して、非人道的に、暴力的に拘束されている人質について、誰もが口にしている。しかし、それは口先だけで、行動はない!」

と、トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。


ハマスが人質を解放しなければ「地獄のような代償」が伴うと警告している。

 

「この真実が、2025年1月20日までに人質が解放されない場合、私が米国大統領に就任するその日、中東で地獄のような代償が伴い、人道に対するこれらの残虐行為を犯した責任者たちに代償が伴うことを示すものとなるでしょう」

と、声明の中でトランプ氏は続けた。

 

そして、厳格な声明の中で次のように警告した(強調はZH):

 

責任者は、アメリカ合衆国の長い歴史の中で、誰よりも厳しい打撃を受けることになるだろう。人質を今すぐ解放せよ!

 

ガザ地区の広範囲がすでに粉々になってしまっていることを考えると、この地区がこれ以上打撃を受けることは考えにくい。

 

また、米国が供給したバンカーバスター爆弾が密集した市街地に対して使用されたことも考慮すると、なおさらである。


ガザ地区での1年以上にわたる戦闘で、多数の死者がでたことが懸念されていたが、依然として97人の人質が行方不明のままである。

 

イスラエルは、2023年10月7日にイスラエル人と外国人251人が人質に取られたと発表している。

 

ワシントン・ポスト紙の最近の分析によると、解放または救出された人質は117人に上り、その大半は2023年11月の短期間の停戦合意の結果である。


イスラエルの軍および諜報機関は、63人の人質が生存していると見ている。

 

人質たちは420日以上も監禁され、状況は悪化している。イスラエルは71人の死亡を確認しているが、正確な死亡状況は明らかにしていない。


イスラエルが最近確認した死亡人質はイダン・シュティヴィである」とワシントン・ポスト紙は報じている。

 

「遺体が回収されずガザ地区に残されたままの死亡人質は34人である」

 

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、この新たな声明をトランプ大統領からの戦い続けるようという命令として受け止めるだろう。

 

新たな停戦に向けた努力は、ここ数週間のうちに完全に頓挫し、イスラエルは軍事的解決を追求する姿勢を崩していない。

 

現状は実質的に「死闘」の様相を呈しているため、ハマスパレスチナイスラム聖戦はトランプ大統領の脅しを気にかけることはないだろう。

 

テロ組織は、残された人質を自分たちが持つ唯一の切り札と見ている可能性が高い。